馬券術どおりに買ったら、こうなった。

理由あるデータは出目ではない

先週、日曜阪神の8Rでトップオブパンチが3馬身差の快勝。
推奨馬の初当たりが出て、とりあえずひと安心した。
自宅でひとり、グリーンチャンネルを見ていたのだが、
思わず「フジタ差せっっ!」と声が出たのは言うまでもない。





さて、「今回は馬券術どおりに買ってみる」というより、
「正確は馬券術にヒントを得て、必勝システムの完成を目指す」
というコンセプトで進めている。
システムとはつまり、
「このパターンに該当する馬を全部買えば利益が出る」
というもの。

そのパターンのひとつとして今回、

・前走6着
・前走着差1秒未満
・前走1700m以上
・前走ダート

に該当する馬を全部買っているのである。
過去3年、この条件をすべて満たす馬の回収率は
120%前後をキープしている。
だから、全部買っているのだが、
こうしたデータ馬券が嫌いな人もいることだろう。
過去3年がそうだからといって、
次の3年も同じような結果になる保証はどこにもないからだ。

しかし、

・前走6着
・前走着差1秒未満
・前走1700m以上
・前走ダート

という条件は、根拠なく見つけたものではない。
ただ単に過去3年は設けることができた、というのもではなく、
確固たる根拠、とまで言うのはおこがましいかもしれないが、
理論立てた仮説に基づいて抽出した条件である。
それは3回前と2回前の更新を読んでいただければわかると思う。
「6着馬」を狙うのも理由があってのものだし、
「前走着差1秒未満」「前走1700m以上」「前走ダート」を狙うのも、
それぞれ理由があってのものだ。

理由なきデータはいわゆる出目と大差ないが、
理由があって過去3年そうだったものが、
これから先、そう簡単に覆るとは私は思わない。
中央競馬の仕組みが大きく変わるようなことがあれば別だが、
幸いにしてそうした話は聞いたことがない。

前回の更新で述べたように10連敗や20連敗ぐらいは十分に考えられるし、
1回当たりが出たぐらいで安心するわけにはいかないのだが、
2~3カ月というスパンがあれば十分にプラスを出せると考えている。
まあ、そうとでも考えなければ、
自腹で馬券など買えたものではないのだが。

とにかく、
1週、2週の的中でどうこう言えるものではないので、
今週もまた

・前走6着
・前走着差1秒未満
・前走1700m以上
・前走ダート

の馬を狙っていくこととしたい。

先週は前走芝の馬も狙ったのだが、好結果とはならなかった。
やはり、今週はこの条件を満たす馬のみを狙うこととする。

●今週末の該当馬

【土曜】
阪神12R……アドマイヤシャトル

【日曜】
中山9R……メンデル
阪神5R……アレックスバローズ
阪神8R……レプラコーン
中京8R……シュウボンバー、ピースオブパワー
中京11R……キューティガビー

先週までの回収率(全推奨馬の単勝を同額で購入)……102%(15戦1勝)

※先週の推奨馬で
「土曜阪神5R……パーソナルブレーン」としましたが、
正しくは「土曜阪神8R……パーソナルブレーン」でした。
お詫びして訂正いたします。

自分では予想しないほうが、当たるのでは…
出川塁(でがわ・るい)

1977年熊本県生まれ。出版社2社で競馬専門誌、競馬書籍の編集に携わり、2007年からフリーライターに。『競馬最強の法則』『サラブレ』を中心に寄稿。得意ジャンルはデータ解析。メインとする競馬のほか、サッカーでも活動中。

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