馬券術どおりに買ったら、こうなった。

馬券すら買えないのか、オレは

先週のTVh賞は
予想で挙げたアグネスナチュラルが1着。
1番人気が順当に勝っただけといえばそれまでだが、
3週ぶりの的中にひとまずホッとした。

……のだが、
馬券をまさかの買い損ね。
このレースは買う馬が決まっているからと
10分後の北九州短距離Sの予想に没頭していたら、
気がつけば締め切られてしまいました……。

気を取り直して、といきたいところだが、
流れが悪いときというのはこうしたもので、
今週の土曜札幌に組まれている芝1200m戦は
新馬戦の1レースのみ。
他場に目を向けても、新潟は1レースもなく、
小倉も新馬戦の1レースだけ。
こんな状況なのである。

新潟はダート1200m戦が2鞍組まれており、
土方氏の予想術自体は
1200m戦であればダートにも対応しているのだが、
私のような「にわか1200ウォッチャー」が
あまり手を広げるのは得策ではない。
これまで3場開催のうち
1場に絞って予想していたのも、
同じような意味からである。
土方氏が1200m戦に限定しているのも、
そのような意図だったはずだ。

よっぽど1週お休みさせてもらおうかと思ったが、
そうもいくまい。
仕方がないので、
枠順はわからないのだが、
日曜札幌のメイン・UHB杯を予想してみたい。

先週、
「速い上がりの競馬に実績のある馬が狙い目」
が見事にハマってくれたので、
UHB杯でも同じように狙ってみたい。
というより、枠順がわからない以上は
私にはそれしか作戦がない。

とはいえ、オープン馬ともなると
速い上がりのレースで勝った馬が多数いて、
なかなか絞りづらい。
「上がり34秒台の芝1200m戦で勝ったことのある馬」
を抜き出してみると、

アーバンストリート
アドマイヤホクト
ウエスタンダンサー
ウエスタンビーナス
エーシンエフダンズ
シンボリウエスト
タニノマティーニ
ドラゴンウェルズ
トレノジュビリー

と9頭もいる。

ここで芝1200m戦に限っているのは、
ほかの距離では道中のペースが異なるからだ。
これは私なりの解釈だが、
「芝1200m戦の流れで速い上がりになったレース」
で実績を残しているのが大事なのではないか。

前記の9頭から、
古馬混合戦でまったく実績のないアドマイヤホクト、
札幌芝1200mで2戦して
ともにふたケタ着順のウエスタンビーナスを消しても、
あと7頭。

出走が多い前走函館スプリントS組では、
そこで激走した
タニノマティーニとシンボリウエストは、
ともに高齢馬でもあり
続けての激走は難しいのではないか。
ウエスタンダンサーも
さすがに近走の内容が悪すぎる。

残るは、
・アーバンストリート
・エーシンエフダンズ
・ドラゴンウェルズ
・トレノジュビリー
の4頭。

このなかでどれが買いたいかといえば、
ドラゴンウェルズである。

単純にいちばん人気がなさそう、
というスケベ心があるのは否定しないが、
スワンS3着の実力はここでは上位。
前走のバーデンバーデンCは
休み明けながら果敢に先行して0秒3差の6着と
内容も悪くなかった。

ムラがあって
上位人気でもアテにできないタイプではあるが、
人気がなさそうな今回はかえって買いやすい。

枠順がわかっていても自信がないので、
枠順発表前の今回はなおさらなのだが、
ひとまず、きちんと馬券を買うのが今回の目標である。

自分では予想しないほうが、当たるのでは…
出川塁(でがわ・るい)

1977年熊本県生まれ。出版社2社で競馬専門誌、競馬書籍の編集に携わり、2007年からフリーライターに。『競馬最強の法則』『サラブレ』を中心に寄稿。得意ジャンルはデータ解析。メインとする競馬のほか、サッカーでも活動中。

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