馬券術どおりに買ったら、こうなった。

今週は枠順がわかるので自信あります!?!?

先週のUHB杯、
期待したドラゴンウェルズは5着。
9番人気で勝ち馬から0秒1差なら
健闘と言えないことはないが、
単勝を買った身としては残念な結果だった。

先週は番組の都合で
枠順がわからない段階での予想だったが、
UHB杯を勝ったピサノパテックは1枠2番。
そして、10番人気ながら2着に突っ込んだ
ウエスタンビーナスが3枠6番と内枠決着になった。

先週行われた芝1200m戦のもう1レース、
土曜の新馬戦を勝ったのも3枠の馬。
札幌は先々週までのAコース使用から変わって、
先週からはBコースになっている。
みなさんご存じのとおり、内ラチが外に移動すれば
インコースの馬場状態が良くなる。
ただでさえ内枠が有利なコースだけに、
Bコース替わり直後に内枠が強いのは当然だろう。
それだけに芝1200mがほとんど組まれなかった
先週の番組が実に痛恨なのだが、
そのぶん今週取り戻したいところだ。

参考までに、
今年の札幌でAコースが使用された
6月20日~7月26日における
芝1200mの枠順別成績を載せておこう。

1枠 5勝 勝率12.2% 複勝率22.0%
2枠 5勝 勝率11.9% 複勝率31.0%
3枠 4勝 勝率9.1% 複勝率29.5%
4枠 2勝 勝率4.4% 複勝率17.8%
5枠 2勝 勝率4.3% 複勝率17.0%
6枠 2勝 勝率4.1% 複勝率14.3%
7枠 4勝 勝率8.2% 複勝率22.4%
8枠 4勝 勝率7.8% 複勝率29.4%

どうやら、

1~3枠→好調
4~6枠→不振
7~8枠→意外と健闘

となっていることがわかる。

内枠が強いのは何度も述べてきたとおりなので、
ここで注目すべきは
例年より好成績をあげている7~8枠だ。
今年の札幌は、例年より多く24日開催されるので、
馬場の造り方も変わっている可能性が高い。
例年と違う傾向が出ても不思議はない。

この7~8枠は合わせて8勝しているが、
この内訳を調べると、明らかな傾向が見つかった。

6月21日~28日 0勝 勝率0.0% 複勝率15.4%
7月5日~26日 8勝 勝率10.8% 複勝率29.7%

つまり、6月中の前2週は1勝もできず、
7月に入った後4週に好走が集中しているのだ。
馬場が荒れて外枠が走りやすくなった、
ということが容易に見てとれるのだ。

このことを踏まえると、
今週はBコースに替わってまだ2週目。
外枠を狙うには時期尚早だろう。
やはり、内枠が正解なのではないだろうか。

今週のターゲットは、重賞の函館2歳Sだ。
キャリアの少ない馬が集う夏の2歳重賞には
つかみどころがない印象もあるが、
函館2歳Sの勝ち馬の前走には明確な傾向がある。

それは、
ラベンダー賞で連対しているか、
芝の新馬戦を勝っていること。
過去10年でこれに該当しなかったのは
2002年のアタゴタイショウしかおらず、
残りの9年は必ずどちらかの馬が勝っている。

前述したとおり、今週は内枠を狙う。
1~3枠でこれに当てはまるのが
・1枠1番 ステラリード
・3枠6番 ノーワンエルス
の2頭である。

ともに1戦1勝だが、より有力なのは、
新聞の印どおりステラリードだろう。

たとえば、
新馬戦で2着に負かしたクロワラモーは
次走の未勝利戦を快勝し、
この函館2歳Sにも出走している。
また、9着のショウナンカガリビも同様に
次走で勝ち上がってここに出走。
そのほかの馬も次走で軒並み好走している。

一方、ノーワンエルスの新馬戦の相手は、
次走で勝ち上がった馬は1頭もいない。
このことだけをとっても
新馬戦のレベルの差は明らかだ。

男らしくステラリードの単勝1本で勝負!
と言いたいところなのだが、
ノーワンエルスは全然人気がなさそうなので、
少額だけ押さえておこうとは思っている。
2択まで絞っておいて勝たれたら、
あまりにも悔しすぎるじゃありませんか。

自分では予想しないほうが、当たるのでは…
出川塁(でがわ・るい)

1977年熊本県生まれ。出版社2社で競馬専門誌、競馬書籍の編集に携わり、2007年からフリーライターに。『競馬最強の法則』『サラブレ』を中心に寄稿。得意ジャンルはデータ解析。メインとする競馬のほか、サッカーでも活動中。

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