外れて当然、当たって偶然。言い訳ではない

１番人気でも
３回に１回しか勝てないのが競馬。
外れて当然、当たって偶然。
そうわかっていても、
人気馬を狙って外すのは
なんとなく恥ずかしいものである。

先週の納沙布岬特別で狙ったフリーダムエアーは、
３番人気に推されたものの７着に敗退。
上位人気馬だし、
その直前の７Ｒで単勝1960円を獲っていたので
ささやかながらの勝負に出たのだが、
ものの見事に敗れてしまった。

ただし、先週書いた
「１～３枠の１～３番人気は相当堅い」
ということ自体が間違っていたわけではないと思う。

先週の土日、
札幌では芝１２００ｍ戦が計５レース組まれており、
１～３枠で１～３番人気に推された馬は４頭いた。
その結果は、
１着、２着、３着が各１頭ずつ。
つまり、馬券に絡めなかったのは、
私が買った納沙布岬特別の
フリーダムエアーだけだったのである。

自分の引きの弱さ、
いや、見る目のなさに呆れるしかないが、
傾向自体が間違っていたわけではない。
それに冒頭に書いたとおり、
１番人気でも
３回に１回しか勝てないのが競馬。
たった１レースの結果で悲観していては、
正しいはずの予想も、当たらなくなってしまう。
今週も「１～３枠の１～３番人気は相当堅い」
ということを軸に、予想を組み立てていこう。


……などと考えていたのだが、
土曜の確定出馬表を見て、拍子抜けしてしまった。

芝１２００ｍ戦は３レース。
それはいいのだが、
第４Ｒの２歳新馬戦は６頭立ての少頭数。
第８Ｒのラベンダー賞は
半数以上の出走馬が道営所属で力関係が不明。
そして、メインの第９Ｒ、ＴＶｈ賞も９頭立てと、
どうにも購入意欲が盛り上がらない
レースばかりなのだ。

「１～３枠の１～３番人気は相当堅い」
といっても、
少頭数ではオッズがさらに下がってしまうし、
そもそも内枠のアドバンテージ自体が
ほとんどなくなってしまう。
苦渋の選択ではあるが、
古馬混合戦で過去の実績を参考にできる
ＴＶｈ賞を予想してみたいと思う。

９頭立てのレースで
枠順の有利不利は云々するのもナンセンスだろう。
そこで今回は、札幌芝1200ｍにおける
土方氏の主張のひとつである
「速い上がりの競馬に実績のある馬が狙い目」
ということを重視したい。

「速い上がりの競馬に実績がある」
というのは、
「その馬自身が速い上がりを使って好走した」
のではなく、
「レース自体の上がりが速いときに好走した」
ということを意味している。

わかりやすく比較すると、
「レース自体の上がりは34秒台、
自身の上がりは35秒台で１着」
なら前者、
「レース自体の上がりは35秒台、
自身の上がりは34秒台で１着」
なら後者である。
もちろん、ここで狙うのは前者だ。

そこで、ＴＶｈ賞の出走全馬が
芝1200ｍ戦で連対したときの
レースの上がりタイムをチェックしたところ、
「上がり３Ｆのタイムが34秒台になった
芝1200ｍ戦で連対したことがある馬」が
ただ１頭だけいることが判明した。
８枠８番のアグネスナチュラルがその馬だ。

おそらくこの馬も上位人気だろう。
人気にご託を並べて負けるのも恥ずかしい。
それでも予想家であればなんだかんだと
言わなければいけないのだろうが、
私は別に予想家ではない。

やはり今週も単勝で勝負である。