馬券術どおりに買ったら、こうなった。

ステップレースで走りすぎるな

先週の勝負レースは福島牝馬S。
しかし、ドロドロの不良馬場となり、
切れ味勝負のリビアーモが
力を発揮することは不可能とみて
馬券の購入を見送った。

日曜はフローラSのアイアムネオが4着
アンタレスSでダイショウジェットが5着。
どちらも道中は好位置につけていただけに
直線を向いて期待がふくらんだのだが、
あとひと息が足りず。
人気よりは走ってくれているものの、
不完全燃焼に終わった。


今週は天皇賞。
ここは京都記念、阪神大賞典を連勝した
アサクサキングスが1番人気だろう。

この臨戦過程を見ると、
02年、1番人気で3着に敗れたナリタトップロードが
どうしてもオーバーラップしてしまうのである。

トップロードは京都記念で60キロを背負って勝ち、
阪神大賞典ではジャングルポケットを退けたのだが、
ステップとしては楽なレースではなく、
結果的にはピークを早く迎えてしまった。

そしてこれは、
上がり3F40秒台の消耗戦となった
阪神大賞典を勝ったアサクサキングスにも
同じことが言えるのではないだろうか。

02年のレースを振り返れば、
ナリタトップロードを負かした2頭、
1着のマンハッタンカフェと
2着のジャングルポケットに共通するのが、
年明け1走のみで本番を迎えたこと。

2走したトップロードに比べて
余力を残して本番を迎えたことが
アドバンテージになったのだろう。

ならば今年も、
年明け1走のスクリーンヒーローを
買うべきだと思えてならないのである。

ここまで「2走前理論」とは関係のない話を
どうして続けてきたのかというと、
私は02年のレースで
ナリタトップロードの単勝をドカンと買ったのである。
そして、力がほぼ同等ならば、
ステップでより余力を残した馬が有利、
ということを痛いほど思い知らされたのである。

だからスクリーンヒーローを買う。
スクリーンヒーローから「2走前理論」に合致する

・サンライズマックス
・ゼンノグッドウッド
・ドリームジャーニー
・モンテクリスエス

の4頭に流して勝負したい。


最後に青葉賞。
アプレザンレーヴが一本かぶりになりそうだが、
「2走前理論」からは
セイクリッドバレーとトップクリフォードに期待。

自分では予想しないほうが、当たるのでは…
出川塁(でがわ・るい)

1977年熊本県生まれ。出版社2社で競馬専門誌、競馬書籍の編集に携わり、2007年からフリーライターに。『競馬最強の法則』『サラブレ』を中心に寄稿。得意ジャンルはデータ解析。メインとする競馬のほか、サッカーでも活動中。

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