ミスター・海外競馬 合田直弘氏インタビュー 海の向こうの競馬7 そしてホースマン

昨年の牝馬2冠馬ブエナビスタが出走するドバイシーマクラシックなど、4つのG1競走が、一日で行なわれるドバイミーティングを“世界の合田直弘氏”が完全解説してくれます!!
第1回
メイダン競馬場の装鞍所は、野球ができる広さ!

世界最高賞金を懸けたドバイワールドC(AW2000m)を筆頭に、
ドバイゴールデンシャヒーン(AW1200m)、
ドバイデューティフリー(芝1800m)、
ドバイシーマクラシック(芝2410m)の4つのG1競走、
UAEダービー(AW1900m)、
ゴドルフィンマイル(AW1600m)という2つのG2レース、
さらにG3アルクォズスプリント(芝1200m)を加えた、
計7つの重賞競走が一日のうちに行なわれる
ドバイミーティングが、3月27日(土)に迫ってきました。
今年のドバイミーティングの舞台は、新設のメイダン競馬場。
まずは、今年2月上旬に、ここを訪れた合田さんに、
世界の競馬ファンが注目する、メイダン競馬場について聞いてみました。



「2月上旬の段階でも、競馬を開催する部分、
  スタンド、馬場、装鞍所、パドック、ジョッキールームだとかは、
  完成していました。まあ、いま挙げた設備に関しては、
  間違いなく世界一でしょうね」

「ジョッキールームなんかは、高級ホテルのようだったし、
  装鞍所もフルゲート16頭にしては、とてつもなく広い。
  十分に野球ができそうなスペースが確保されていましたからね(笑)」

ところが、競馬を開催するのに必要な部分以外は、
未完成なものもあったそうです。

「われわれに必要な場所で言うと、プレスルームが未完成でした。
  それから、メイダン競馬場の目玉のひとつであった、
  大型船が横付けできる舟着場も、まだ出来上がっていませんでしたね。
  競馬場周辺の道路や駐車場は、猛烈な勢いで工事中でした。
  車で競馬場に出向いたのですが、競馬場が見えてから、
  実際に辿り着くまでは、物凄く時間がかかりました(笑)」

明日は、メイダン競馬場に関する話の続きをお届けします。
お楽しみに!

(明日更新の第2回に続く)


構成・文/関口隆哉


合田直弘氏プロフィール

1959年東京生まれ。慶應中学時代から馬術部に所属するかたわら、千葉新田牧場で「乗り役」としてのアルバイトをこなす。慶應大学経済学部卒業後、1982年テレビ東京に入社。『土曜競馬中継』の制作に携る。1988年テレビ東京を退職し、内外の競馬に関する数多くの業務をこなす(有)リージェントの設立に参加。 現在は、『世界の競馬』(NHK-BS)、『鈴木淑子のレーシングワールド』(グリーンチャンネル)などのキャスターも務めている。