メイダン競馬場に隣接するのが、
ホテル、ショッピングモール、映画館などが入った複合商業施設。
合田さんがドバイを訪れた2月上旬には、
ホテルがすでにオープンしていたそうです。
「競馬場に出かけるのには、極めて便利な、このホテルですが、
ドバイミーティング当日は、
政治や芸術の分野における、世界各国の超VIP専用となる予定です。
馬主さんや、競馬関係者は、昨年までと同じように、
ジュメイラビーチホテルに宿泊することになるでしょう。
もっとも、ジュメイラビーチホテルの方も、
5つ星の超高級ホテルですけどね」
さて、メイダン競馬場のスタンドは、
アラビア風の建物だったりするのでしょうか?
「アラビア色が濃いというのではなく、
豪華絢爛たる現代建築といった感じでした。
屋根やスタンド上部部分の窓には工夫が施されていて、
下から見上げると、泡のように見えることから
“スカイバブル” と呼ばれています」
「馬主さん専用の部屋も、レースを見やすいし、本当に豪華です。
とにかくホスピタリティ(おもてなし)は文句なし。
馬主さんも、この競馬場で所有馬を出走させること自体に、
誇りと名誉を感じることができるのではないでしょうか」
もうひとつ、メイダン競馬場に設置された、
世界最大のターフヴィジョンも必見だと、合田さんは主張します。
「日本にも置かれているターフヴィジョンが、
5つ連なる、超巨大画面を誇っています。
それで、その5画面を使って、普通のリプレイのほかに、
アングルを変えたリプレイも流している。
さらには、馬たちをアニメ化して見せてくれる画面もあって、
いままでに見たことのない映像が展開されているんです。
凄く新鮮な印象を受けたし、正直、圧倒される思いも抱きましたね」
明日はメイダン競馬場の芝コースの特徴について、
さらには、ドバイシーマクラシックに出走する
ブエナビスタの話題にも触れていきます。
(明日更新の第3回に続く)
構成・文/関口隆哉
1959年東京生まれ。慶應中学時代から馬術部に所属するかたわら、千葉新田牧場で「乗り役」としてのアルバイトをこなす。慶應大学経済学部卒業後、1982年テレビ東京に入社。『土曜競馬中継』の制作に携る。1988年テレビ東京を退職し、内外の競馬に関する数多くの業務をこなす(有)リージェントの設立に参加。 現在は、『世界の競馬』(NHK-BS)、『鈴木淑子のレーシングワールド』(グリーンチャンネル)などのキャスターも務めている。