ドバイミーティングでは、ドバイシーマクラシック(2410m)、
ドバイデューティフリー(1800m)というふたつのG1競走と、
1200mのスプリント戦であるG3アルクォズスプリントが、
外側に設置された1周2400mの芝コースを舞台に行なわれます。
果たして、メイダン競馬場の芝コースには、どういう特徴があるのか?
まずは、そのあたりを合田さんに伺ってみました。
「オープン初日だった1月28日の段階では、
芝のレースがオールウェザーコースに振り分けられたりして、
根の張り具合など、かなり不安視されている面もありました。
しかし、現段階では、実際に競走も行なわれていますし、
特に問題はないようです」
「芝は、昨年までドバイミーティングが行なわれていた、
ナド・アルシバ競馬場と同じものが植えられています。
日本の芝のような超高速コースではありませんが、
ドバイミーティング当日には、内側の仮柵もはずされますし、
かなり、コンディションの良い状態で、レースが行なわれると思います」
「ナド・アルシバ競馬場の芝コースでは、
ハーツクライがドバイシーマクラシックを、
アドマイヤムーンがドバイデューティフリーを制していますが、
それと同じようなコースコンディションであれば、
日本馬も問題なく、こなせるということですよね。
ドバイシーマクラシックに出走する
ブエナビスタにも十二分にチャンスあるはずです」
日本の競馬ファン大注目のブエナビスタですが、
現地や海外の競馬関係者は、どのような見方をしているのでしょうか?
「海外のメディアでも、マクトゥームチャレンジラウンド3を
快勝したレッドディザイアの好敵手として、注目を集めています。
“レッドディザイアが、あれだけのパフォーマンスを見せたのだから、
それと互角以上の競馬を展開してきたブエナビスタも、
さぞかし強い馬なのだろう” というのが、
彼らの共通した見解となっているようです」
さて、明日はドバイシーマクラシック、
ドバイデューティフリーの展望をお届けします。
ブエナビスタ勝利の可能性は? そして強敵はどの馬か?
そのあたりを合田さんがキッチリと答えてくれますよ!
(明日更新の第4回に続く)
構成・文/関口隆哉
1959年東京生まれ。慶應中学時代から馬術部に所属するかたわら、千葉新田牧場で「乗り役」としてのアルバイトをこなす。慶應大学経済学部卒業後、1982年テレビ東京に入社。『土曜競馬中継』の制作に携る。1988年テレビ東京を退職し、内外の競馬に関する数多くの業務をこなす(有)リージェントの設立に参加。 現在は、『世界の競馬』(NHK-BS)、『鈴木淑子のレーシングワールド』(グリーンチャンネル)などのキャスターも務めている。