ミスター・海外競馬 合田直弘氏インタビュー 海の向こうの競馬7 そしてホースマン

昨年の牝馬2冠馬ブエナビスタが出走するドバイシーマクラシックなど、4つのG1競走が、一日で行なわれるドバイミーティングを“世界の合田直弘氏”が完全解説してくれます!!
第3回
メイダン競馬場の芝コースは日本馬にもチャンス有り!

ドバイミーティングでは、ドバイシーマクラシック(2410m)、
ドバイデューティフリー(1800m)というふたつのG1競走と、
1200mのスプリント戦であるG3アルクォズスプリントが、
外側に設置された1周2400mの芝コースを舞台に行なわれます。
果たして、メイダン競馬場の芝コースには、どういう特徴があるのか?
まずは、そのあたりを合田さんに伺ってみました。



「オープン初日だった1月28日の段階では、
  芝のレースがオールウェザーコースに振り分けられたりして、
  根の張り具合など、かなり不安視されている面もありました。
  しかし、現段階では、実際に競走も行なわれていますし、
  特に問題はないようです」

「芝は、昨年までドバイミーティングが行なわれていた、
  ナド・アルシバ競馬場と同じものが植えられています。
  日本の芝のような超高速コースではありませんが、
  ドバイミーティング当日には、内側の仮柵もはずされますし、
  かなり、コンディションの良い状態で、レースが行なわれると思います」

「ナド・アルシバ競馬場の芝コースでは、
  ハーツクライがドバイシーマクラシックを、
  アドマイヤムーンがドバイデューティフリーを制していますが、
  それと同じようなコースコンディションであれば、
  日本馬も問題なく、こなせるということですよね。
  ドバイシーマクラシックに出走する
  ブエナビスタにも十二分にチャンスあるはずです」

日本の競馬ファン大注目のブエナビスタですが、
現地や海外の競馬関係者は、どのような見方をしているのでしょうか?

「海外のメディアでも、マクトゥームチャレンジラウンド3を
  快勝したレッドディザイアの好敵手として、注目を集めています。
  “レッドディザイアが、あれだけのパフォーマンスを見せたのだから、
  それと互角以上の競馬を展開してきたブエナビスタも、
  さぞかし強い馬なのだろう” というのが、
  彼らの共通した見解となっているようです」

さて、明日はドバイシーマクラシック、
ドバイデューティフリーの展望をお届けします。
ブエナビスタ勝利の可能性は? そして強敵はどの馬か?
そのあたりを合田さんがキッチリと答えてくれますよ!

(明日更新の第4回に続く)


構成・文/関口隆哉


合田直弘氏プロフィール

1959年東京生まれ。慶應中学時代から馬術部に所属するかたわら、千葉新田牧場で「乗り役」としてのアルバイトをこなす。慶應大学経済学部卒業後、1982年テレビ東京に入社。『土曜競馬中継』の制作に携る。1988年テレビ東京を退職し、内外の競馬に関する数多くの業務をこなす(有)リージェントの設立に参加。 現在は、『世界の競馬』(NHK-BS)、『鈴木淑子のレーシングワールド』(グリーンチャンネル)などのキャスターも務めている。