欧米、オセアニア、日本、そして地元香港の
チャンピオンクラスのスプリンターたちが一堂に会した
G1香港スプリント（芝1200m）は、
B･プレブル騎手が手綱を取る、
香港の6歳セン馬セークリッドキングダムが
2年振り2回目の勝利を飾りました。
また、2着ワンワールド、3着ジョイアンドファン、
4着グリーンバーディと上位4頭を香港勢が独占。
香港スプリンターたちのレベルの高さを、
改めて証明してみせる結果となりました。

「13着に敗れたローレルゲレイロですが、
  テンの速さに定評のある
  アメリカ馬カリフォルニアフラッグの機先を制して
  ハナに立ったのですから、
  米の競馬関係者は、本当にビックリしたと思いますよ」

笑いながら、そう話す合田さん。
厳しい結果に終ったローレルゲレイロですが、
確かに、見せ場は作ってくれました。

「香港スプリントは、香港勢が7連覇していたレースなのですが、
  世界の強豪が揃った今年は、
  “8連覇は難しいかも” という声が、
  地元香港の競馬関係者からもあがっていたのです」

「ところが、ローレルゲレイロ、カリフォルニアフラッグ、
  アイルランドのトータルギャラリーといった
  外国馬たちが繰り広げた厳しい先行争いが、
  好位で待機していた香港勢に展開の利をもたらしてくれた。
  さらに、前評判が高かった、
  オールサイレント、シーニックブラストらのオセアニア勢が、
  揃って凡走してしまったことも、
  香港馬の上位独占に繋がったと思います」

「勝ったセークリッドキングダムは、
  2年前の香港スプリントの勝ち馬ですが、
  骨折の影響などで、今年はいまひとつ成績が安定しなかった。
  でも、今回の快勝劇で、まさに完全復活を遂げましたね」

明日は、香港国際競走初となる快挙が達成された
G1香港マイルのレース評をお送りします。
お楽しみに！

（明日更新の第7回に続く）

構成・文／関口隆哉