日本馬ハットトリックやエイシンプレストンが歴代勝ち馬に
名を連ねるG1香港マイル（芝1600m）は、
O･ドゥルーズ騎手が騎乗する、地元香港の7歳セン馬グッドババが、
香港国際競走史上でも初となる、同レース3連覇を飾りました。

戦前、“グッドババの3連覇は難しいのでは”、
という見解を示していた合田さんは、
まず、こんな言葉を口にしました。

「本当に、“グッドババ、ゴメンナサイ！” という気持ちでいます（笑）」

さらに、合田さんが続けます。

「言い訳ではないのですが、戦前のオッズでグッドババは、
  2着に入ったハッピーゼロに1番人気の座を譲っていました。
  地元香港のファンも、グッドババに3連覇を達成して欲しいけど、
  現実には、ちょっと難しいかなと考えていたのではないかと思います」

「それにしても、直線入り口では、ほぼ最後方の位置取りから、
  先に抜け出しを図ったハッピーゼロを豪快に差し切ってしまった、
  グッドババのレース振りは、“素晴らしい！” の一言でした」

さて、セン馬ということもあり、
8歳となる来年も現役を続行する見込みのグッドババ。
香港マイル4連覇という大偉業達成は、果たして可能なのでしょうか？

「来年6歳となるハッピーゼロが、最大のライバルになるかと思います。
  香港の競馬関係者からも、
  “そろそろ世代交代を” という声も上がっていましたしね。
  それと、今年の香港マイルには、
  欧州では4、5番手という馬しか、参戦してきませんでした。
  ゴルディコヴァのようなトップ中のトップというのではなくても、
  それに続くクラスが出走してくれば、
  グッドババの4連覇も、そう容易ではないと思っています」

明日は、香港国際競走のメーンエベント、
約1億6000万円の1着賞金が懸かった
G1香港カップのレース評をお送りします。

（明日更新の第8回に続く）

構成・文／関口隆哉