「日本でスプリントG1を連覇したローレルゲレイロを含め、
BCターフスプリントを制したカリフォルニアフラッグ、
G1アベイユドロンシャン賞勝ちのトータルギャラリー、
一昨年の勝ち馬である香港馬セークリッドキングダム、
豪の名短距離馬シーニックブラストといった
世界各地のチャンピオン級がこぞって出走してくる香港スプリントは、
今年の香港国際競走のハイライトとも言える、
絶対に見逃せない一戦です!」
そう興奮気味に語る合田さんに、
まずはローレルゲレイロが勝利する可能性を聞いてみました。
「ウ~ン、サッカーのワールドカップに例えれば、
まさに “死のグループ” に入ってしまったようなものですから(笑)、
正直、勝ち負けするのは難しいかと思っています。
作戦としては、日本でのレースのように、
前々で勝負したいのでしょうが、
スンナリと先手を取らせてくれるような
甘いメンバーではないことも事実です」
合田さんが10年に一度の凄い面子が揃ったと評する
G1香港スプリント(芝1200m)。
果たして本命は、どの馬なのでしょう?
「スプリンター王国オーストラリアからやって来る
6歳セン馬オールサイレントを本命に推します。
10月に豪のG2レース、
11月には豪G1レースを連勝している勢いが最大の魅力です。
イギリスの3歳牡馬トータルギャラリー、
アメリカの5歳セン馬カリフォルニアフラッグという欧米勢が
どんな走りを見せてくれるかも楽しみですね」
明日は日本期待のジャガーメイルが参戦する
G1香港ヴァーズのプレビューをお届けします。
(明日更新の第2回に続く)
構成・文/関口隆哉
1959年東京生まれ。慶應中学時代から馬術部に所属するかたわら、千葉新田牧場で「乗り役」としてのアルバイトをこなす。慶應大学経済学部卒業後、1982年テレビ東京に入社。『土曜競馬中継』の制作に携る。1988年テレビ東京を退職し、内外の競馬に関する数多くの業務をこなす(有)リージェントの設立に参加。
現在は、『世界の競馬』(NHK-BS)、『鈴木淑子のレーシングワールド』(グリーンチャンネル)などのキャスターも務めている。