シャティン（沙田）競馬場を舞台に、
香港カップ、香港ヴァーズ、香港マイル、香港スプリントという
4つのG1レースが行なわれる香港国際競走が、
12月13日（日）に開催されます。
各レースの見どころや注目馬、そして参戦する日本馬の評価などを
現地入りしている合田さんに聞いてみました。



まずは、日本馬が出走していないG1香港マイル（芝1600m）から。
このレースでは、地元香港の大スターで、安田記念にも参戦した
グッドババが、香港国際競走初の3連覇を達成するかどうかが、
最大の焦点となっています。

「グッドババもすでに7歳。全盛期の磐石の強さは、
  もうなくなっていますから、3連覇は厳しいのではないでしょうか」

そう言い切った合田さんですが、すぐにこんな言葉を継ぎ足しました。

「とは言ってみたものの、グッドババでアッサリというケースも、
  ないことはない気もしてはいるんですが･･･（笑）」

「それと、現地ではグッドババ以外でも、地元勢の評価が高いのですが、
  エンプシャンラー、エイプルワンといった実績馬たちも、
  それぞれ8歳、7歳と高齢になっていて、勢いを感じさせない。
  したがって、ほかの地域から遠征してくる馬にも、
  十分にチャンスがあると見ています」

「ということで、 “一押し” はイギリスの4歳牡馬アレクサンドロス。
  もちろん、ゴルディコヴァやリップヴァンウィンクルといった
  欧州最強クラスのマイラーではありませんが、
  G1ロッキンジSのハナ差2着、
  G1ドバイデューティフリー3着という実績が光っています」

明日は日本のスプリント王ローレルゲレイロが出走する
G1香港スプリントのプレビューをお送りします。

（明日更新の第2回に続く）

構成・文／関口隆哉