知恵の言葉

"顔見せ"につきあうべからず(前編)

以前、パドックでのポイントを述べたが、
ここでは、わからないんだったらいっそのこと
パドックなんか見るな
という大胆な“異見”を開陳しよう。

「顔見せにつきあうべからず」

というのは、ハッキリいってスタートからゴールまでの間以外、
競走馬を見るな、ということである。
だいいちパドックや返し馬などで
競走馬の気配や状態を熱心に観察して馬券を買ったとしても、
ぜったいに儲からない!?
ロマン派や自分の目で馬を見て馬券を買うのが
本当のやり方だと思っているファンには、
「とんでもないことだ」といわれそうだが、
競走馬の気配や状態を見て馬券を買うのは少々ムリなこと、
ともいえるのである。
テレビやラジオの競馬中継は、
パドックや返し馬で専門家が意見を述べる
というパターンで放送を行っている。
まずパドックでの引き馬。
女性ファンやロマン派には、
大好きな馬やジョッキーが間近に見られるチャンスであり、
このときがいちばん幸せともいえる。
そして、このとき、ラジオやテレビでは、専門家のコメントを流す。
馬体は太くないか、細くないか、
あるいは仕上がり具合はどうか、
トモの踏み込みはいいか、悪いか、毛艶はどうか、などなど。
さらに、最終的には5~6頭の馬を推奨馬としてセレクトする。
しかし、コメントするご仁は、その馬がぜったいに勝つ、
あるいはぜったいに連対するとはけっしていわない。
なぜなら、彼らには、これまで選びだした馬に
さんざん裏切られたという、“経験科学”があるからだ
なにしろ、これでメシを食っているのだ。
当然、馬の体調の良し悪しぐらいはわかる。
が、いい馬がイコール好走馬ではないことをも同時に知っているのである。
専門家でもこの程度なのだから…


・・・続きは金曜日の更新をお待ちください!

東邦出版発行『知って得する競馬の金言』より
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