現地時間11月7日に行われたG1ブリーダーズCマイル(芝8F)は、
日本でもお馴染みのオリビエ・ペリエ騎手が手綱をとった
フランスの4歳牝馬ゴルディコヴァが、昨年に続く連覇を達成しました。
合田さんも、今回のブリーダーズCマイルにおけるゴルディコヴァの勝利に、
一定の評価を与えています。
「圧倒的な1番人気に推されながら3着に敗れた
前走のG1フォレ賞に関しては、
“フケ説” なども囁かれていたのですが、
確かに、いささか不可解な負け方ではありましたよね。
でも、今回のブリーダーズCマイルについては、
ほぼ実力通りの競馬を見せてくれたのではないでしょうか」
これでゴルディコヴァは、地元フランスの大レースであるムーランドロンシャン賞、
ジャックルマロワ賞などを含む7つ目のマイルG1タイトルを獲得することとなりました。
“やはりゴルディコヴァは、世界最高の現役マイラーという評価ができますよね?”
という質問を合田さんに投げかけてみたところ、こんな答えが返ってきました。
「ウ~ン、今回はブリーダーズCクラシックに挑戦して敗れた
リップヴァンウィンクルと比較した場合、
マイラーとしての強さは、リップヴァンウィンクルの方が、
ちょっと上かなと、個人的には考えています。
まあ、この両雄は、いまだ未対決ですし、
もし、両馬ともに来年も現役を続けるとしたら、
競馬ファンとして是非とも観てみたい夢の対戦カードですよね」
まさしく歴史的な名マイラーの地位を確立したゴルディコヴァですが、
今後の予定は決まっているのでしょうか?
「これで現役生活に終止符を打ち、
来春から繁殖生活に入るという選択肢もあるかとは思いますが、
一部からは、来年も現役を続け、
前人未踏の“ブリーダーズCマイル3連覇”を目指すのでは、
という声もあがっています。
マイルに限らず、どのカテゴリーでも、
ブリーダーズCで3連覇を達成した馬はいませんから、
ゴルディコヴァには、
その大偉業にチャレンジして欲しいと思っています」
明日は、マイルに続いて連覇が達成された、
ブリーダーズCターフのレース評をお届けします。
乞うご期待!
(明日更新の第11回に続く)
構成・文/関口隆哉
1959年東京生まれ。慶應中学時代から馬術部に所属するかたわら、千葉新田牧場で「乗り役」としてのアルバイトをこなす。慶應大学経済学部卒業後、1982年テレビ東京に入社。『土曜競馬中継』の制作に携る。1988年テレビ東京を退職し、内外の競馬に関する数多くの業務をこなす(有)リージェントの設立に参加。
現在は、『世界の競馬』(NHK-BS)、『鈴木淑子のレーシングワールド』(グリーンチャンネル)などのキャスターも務めている。