総賞金300万ドル(約2億7000万円)を懸けた芝12F戦のブリーダーズCターフは、
現地時間11月7日に行なわれます。
前売り1番人気に推されているのが、このレース連覇を狙うイギリス馬コンデュイット。
合田さんも、この4歳牡馬を高く評価しています。
「 “キングジョージ” を勝ってから、
一息入れて凱旋門賞(4着)を使うというローテーションを組んでいて、
とてもフレッシュな状態であることは間違いないですね。
実力的にも折り紙付きですし、
当然、ブリーダーズCターフの最有力候補だと思います」
「コンデュイット以外の欧州勢では、
フィリー&メアターフと両睨みの状況ですが、
8月のG1ヨークシャーオークスを勝ち、
続くG1ヴェルメイユ賞で1着入線、
5着に降着した中距離戦線の欧州ナンバーワン3歳牝馬
ダーレミが楽しみな存在です。
コンデュイット、ダーレミともに
ジャパンCに出走する可能性がありますので、
日本の競馬ファンも、その走りに注目して欲しいですね」
21世紀に入ってから、ヨーロッパ勢が6勝、
アメリカ勢が3勝(2003年は同着で2頭が優勝)と、
欧州馬の優勢が続いているブリーダーズCターフ。
地元アメリカ勢に “打倒コンデュイット” 候補はいるのでしょうか?
「本来なら、マンノウォーS、アーリントンミリオンなど、
芝G1戦を4連勝したジオポンティが、
米のグラスホース代表となるはずなのですが、
ブリーダーズCクラシックに回る公算が強い。
となると、欧州勢優位は動かし難いところですが、
ひょっとすると、セクレタリアトS、ジャマイカHと
G1レース連勝中の3歳牡馬テイクザポインツが、
大方の予想を覆す、大駆けを見せるかもしれません」
明日は、アメリカ勢の主役、
現在デビュー以来の13連勝を記録している
女傑ゼニヤッタの話題をお届けします。
お楽しみに!
(明日更新の第4回に続く)
構成・文/関口隆哉
1959年東京生まれ。慶應中学時代から馬術部に所属するかたわら、千葉新田牧場で「乗り役」としてのアルバイトをこなす。慶應大学経済学部卒業後、1982年テレビ東京に入社。『土曜競馬中継』の制作に携る。1988年テレビ東京を退職し、内外の競馬に関する数多くの業務をこなす(有)リージェントの設立に参加。
現在は、『世界の競馬』(NHK-BS)、『鈴木淑子のレーシングワールド』(グリーンチャンネル)などのキャスターも務めている。