第9回 「今後につながる2着」

敗れはしたものの、
成長もうかがえ、収穫もあったローズS。
それを糧に、大一番へ向かう。

四位

それは、やっぱり
幹夫さんところのスタッフのみなさんが、
すごく手をかけているからですよ。
人間を信頼しているから、
競馬場にいって大観衆の前でも安心しているんですよ。

松永頭のいい馬だよ、ディザイアは。
           
四位いや、でも厩舎のやり方によって、
けっこう変わってくると思いますよ。
ディザイアだって、厩舎が違って、
調教のやり方が違ってたら、
もっと気の悪い面が出ていたかもしれない。
乗ってて、そんな兆しがないこともないんです。
西川へぇ~。
四位こういうタイプの牝馬は、
幹夫さんがジョッキーだったから
上手くケアできているんだと思います。
気持ちを大事にしてあげるとか。
だから、この馬は、幹夫さんところに入って
正解だったと思いますよ。
もうあとは、
G1勝てばいいだけの話ですね、社長(笑)。
         
西川そうそう(笑)。
四位運転手がしっかり乗れば(笑)。
ほんと、申し訳ないです。
西川でも、これで秋華賞で結果が出せたら、
すべてがハッピーになれるという気がしますね。
松永ぼくも、やっぱり、最初からやっている馬ですからね。
そりゃ、思い入れもありますし、
何とかタイトルを取らせてあげたいんですよね。
西川クラブとしても、
初重賞勝ちがG1というのもかっこいいじゃない。
幹夫先生も、ジョッキー時代は
牝馬でG1をいっぱい勝ってる人だから。
松永だから、ぼくも藤澤先生のところの
レッドスパーダよりも、
先に重賞勝ちたいんですよね(笑)。

―― ローズSのあとはどんな感じですか?

松永

問題ないですよ。

四位まだ5回しか走ってないでしょ?
西川そう、だからさっきも言ったけど、
悲観するべき部分はまったくない。
そりゃ、いままででも、
オークスでもローズSでも
勝てればよかったけど、その敗戦を糧に
秋華賞に向けて
いろいろと考えていけばいい。
クラブとしても、成長できたと思います。
 

(明日につづく)