第2回 「惜敗のオークス(その2)」

相手は強かった。
しかし、ディザイアも力は出し切った。
過酷な舞台で激闘を繰り広げた2頭の戦いは、これからも続いていく。

四位

正直、勝ったと思いました。

西川

ぼくも勝ったと思った。
でも、こういうときは悔しいけど
勝者を称えないといけないよね。

松永

そうですね。
ブエナビスタは、
強かったですよ、ほんとに。

西川

あの不利を覆して差し切ったんですからね。
でも、ディザイアも、
力は出し切れたと思うんですよ。
そして、ハナ差でしょ? 
いろんな要素はあったけど、
あそこまで行ったら、勝ちたかったなぁ。

松永馬体だけ見ると、ブエナビスタは、
牝馬らしい柔らかいラインで
威圧感みたいなものを
あまり前にださないんですけどね。

西川

ディザイアのほうが、男っぽいですよね。

松永

でも、競馬に行くと
ブエナビスタはあんなに強いんですからね。

―― ゴールしてから、馬上で安藤騎手と
           なにか話をしていたように見えましたが?
四位「安藤さん、交わしたでしょ?」
って言ったんです。
そしたら、安藤さんは
「ああ、んん~ん」
って、言ってました(笑)。
―― 四位騎手の感触では、
          「交わされたかな」っていう感じでした?
四位いや、半々でしたね。
だから、ゴールしてからはもう、
こんな感じ(両手を合わせるしぐさをしながら)ですよ。
「お願いします! 残ってて!!」ってね(笑)。
西川もう、神頼みだよね(笑)。
まあでも、振り返ればいろいろあって、
結果、差されたけど、
オークスはディザイアの能力を
100%に近いところまで
引き出せたんじゃないですか?
ブエナビスタは勝てない相手じゃないと
ぼくは思っています。
もちろん強いのはわかってるけど。
負かせる可能性がいちばん高いのは、
同世代ではやっぱりディザイアじゃないですか?
松永ほんとにそうですよ。
西川やっぱり、東京競馬場の2400mを走るオークスって
あの時期の3歳牝馬には、けっこう過酷な舞台ですよね?
松永そう思いますよ。
まして、あの時は、馬場も悪かったですからね。
 

(明日につづく)