第6回 「ローズSへ向けて」

秋初戦となったローズS。
1週前追い切りの坂路で超抜の好時計を叩き出した
ディザイアの調子やいかに?

―― これまでと同様に、四位騎手は、
           ローズSの1週前に追い切りに騎乗しました。
           あのときは、どんな感触でした?
四位    それはもう、あの坂路の時計(50秒0)が
物語っているでしょう。
西川 調子が悪かったら、あんな時計は出ないよね(笑)。
四位     そうですね。
あのときは、
併せ馬をする予定で坂路にいったんですけど、
相手の馬が先に行っちゃって、
ちょっと離れちゃったんですよね。
だから、
「無理に併せるよりも、この馬のリズムで行こう」
と思って進めてたら、
最後に追いついて、抜いちゃったんですよ。
「ああ、やっぱり動く馬だなぁ」
と思って時計を聞いたらビックリ。
    

―― 先生からの指示はあったんですか?

四位幹夫さんからは
「直前は軽めで行きたいから、
今週は、ある程度の時計を出して欲しい」
とは言われてたんですけどね。
でも、あんなに出るとは思いませんでした。
―― 目一杯じゃなくても、
           あれだけの時計だったんですね。
四位乗ってても、
そんなに出ている感じはしなかったんですよね。
―― となると、ディザイアは、
           相当パワーアップしているということですかね?
松永いや、パワーアップというよりも、
もともとそれだけの能力がある馬ですからね。
やれば、ある程度の時計が出ることはわかってましたから。
四位そうなんです。
もうすでに、
春の時点であれだけのパフォーマンスを
見せている馬ですから、
力があるのは間違いないわけです。
だから、むしろこの時期は、
本来の調子にあるかどうかを心配する感じですね。
あれだけの時計がポンと出ましたから、
だから、変わってなくて安心しましたね。
無事に夏を越してくれたな、と。
           
 

(明日につづく)