第5回 「横峯式(?)トレーニング その2」

まず、好きなように走らせて、
その後に、地道なトレーニングを行う。
これこそ、横峯式の極意!?

西川

その保育園みたいに、
いきなり目一杯走らせるわけじゃないんですよね?

松永

ええ、そうですね。まずダクはやってからですね。
あと、走らせるといっても、
全力じゃなくて、
馬が気持ちよく走るぐらいのスピードですね。

                      
―― いつぐらいから始めたんですか?
松永あのテレビを見てからだから、
5、6月ぐらいからですかね。

―― 全馬、そうしたんですか?

松永いや、全馬じゃないですよ。
その馬に合わせて、ですね。
西川でも、この夏に、重賞2コ勝ったじゃないですか!
さっそく効果が出てますよね。
教えてくれたらよかったのに(笑)。
松永いや、そのやり方のせいかどうか
わからないですよ。
2勝できたうち、
1頭は今までどおりにやっている馬ですからね。
まだ、どれほどの効果があるのかは、
わからないんですよ。
いろいろ試しながらやっているんです。
四位トレセンに来たばかりの
若い馬とかはいいかもしれませんね。
松永そうそう。
だから、2歳馬でも、それをやると、
そのあと乗っているときでも、
大人しいんだよね。
ガチャガチャやらなくなった。
走らせるといっても
Cコース1周だけだからしれてるし。
              
四位だいたい2歳馬なんか、
遊びたくてしょうがないんですから。
新馬戦なんて、ほんとに子供たちの運動会。
そういう馬たちを集中させるには、
いい方法かもしれませんね。
―― じゃあ、横峯式でトレーニングされた
           松永幹夫厩舎の2歳馬は、注目ですね?
松永効果が出てくれるといいんですけどね。
四位でも、あの保育園はほんとにすごいんですよ。
身体能力がハンパじゃないんですよ。
しかも全員がそうなんですから。
松永だから、大人気で、
なかなか入れないみたいですけどね。
もう入園待ちがいっぱいいるらしくて。
 

(明日につづく)