第1回 「惜敗のオークス(その1)」

最高の競馬をしてハナ差負けだったレッドディザイアのオークス。
手綱をとった四位騎手が語る「勝負のアヤ」とは?

 

―― 本日は、お忙しいところお集まりいただきありがとうございます。
前回は、「J-horseman」内で、オークスに向けて語り合ったいただきましたが、
今回は、秋華賞に向けてという対談です。
そして、東京サラブレッドクラブの西川哲社長にも加わっていただきます。

西川

よろしくお願いします。
おふたりとは、昔からお付き合いがあって、
特に四位君とは、
よく食事したり飲みにいったりする間柄なので、
今日は楽しく進めていきましょう。

 

松永

よろしくお願いします。

四位

こちらこそよろしくお願いします。

―― では、まずはオークスから振り返っていただこうかと思います。
           ハナ差という非常に惜しいレースでした。

松永

ええ、そうでしたね。
ぼくもあのオークスの直後は、
すごく悔しかったですよ。
ただ、レースのビデオを見返してみると、
ブエナビスタはやっぱり強かったですよね。

四位ハナ差だから、余計に悔しいんですよね。
あれが、相手がアタマでもクビでも出ていれば、
もうあきらめもつくんですけどね。
―― レース後に、四位騎手は
          「直線で、馬群が開くのが少しだけ早かった」
          というコメントを残されていましたが。

四位

あれは、ハナ差負けという結果を
振り返って考えてみると、
逆算していったらあそこかな、
ということなんですよね。
あの瞬間は、もう勝負に行ったわけですから、
あれはあれで、納得の競馬ですよ。
ただ、これはタラレバになっちゃうんですけど、
もしあそこで、馬群がバラけて進路が開くのが、
ほんとにコンマ何秒かでも遅かったら
結果はどうだったのかな、
という感じですよね。
もちろん、それでも差されていたかもしれませんけど。

松永

だけど、直線で抜けるときの脚は
すごく速かったよね。
迫力もあったし。

四位そうなんですよ。
だから、抜け出したときは、もう大丈夫だと思いました。
だって、道中は、インコースをずっとロスなく進めて
これ以上ないぐらいにうまいこといってたんですから。
それで、直線も前が開いたでしょ。
西川最高のタイミングで抜け出したように見ましたよ。
スタンドで見てても、やったと思ったもん。
しかも、ブエナビスタを探したら、
後ろでモガいてたしね。
 

(明日につづく)