それいけオークス

第3回 パドックでの雰囲気とは?

わずか3戦目であれだけの競馬。
二人が強調するレッドディザイアの潜在能力、
そして、手綱をとったジョッキーしか知り得ない
桜花賞の駆け引きの真実が、いま明らかに!?

―― 当日のパドックではどんな雰囲気でしたか?

四位

まだ競馬が3回目でしたからね。
それで、あのG1の雰囲気に飲まれることもなく
堂々と歩いていましたから。
驚いたというか、感心しましたよ。
とにかく並外れたハートをしているな、と。
3戦目ぐらいというのは、
競馬っていうのがなんとなくわかり始めて
ちょうどうるさくなる時期なんですよ。
だって、馬場入場のときに、
スタンド前を堂々と歩いていたのは
この馬だけだったでしょ?

松永

上から見ていても、
ちゃんと歩いているし、落ち着いているな、
っていうのは感じたね。
むしろ
「もしかして、元気ないのかな?」
って心配になるぐらいだった(笑)。


 

四位

あの馬の度胸は素晴らしいですよ。
それと、テンションを上げないように
厩舎のみなさんが、
普段から工夫して調整している
その成果だと思います。
あれだけ落ち着いていられるっていうのは、
やっぱり、馬が人間を信用してる証拠なんです。
厩舎のみなさんの接し方がいいんだと思いますよ

―― スタートしてからは、どういうことを考えましたか?

四位

とにかくいじらないように乗ろうと。
馬の行きたいように行かせてあげて、
とにかくリズムを大事にすることを
最優先に考えていました。
だから位置取りもこだわらなかったんです。
結果的に、中団あたりになりましたけど。

松永

スタンドから見てても、
いい感じで行ってるな、
と思ったよ。

 

 

四位

ポジションが落ち着いてから、
「ブエナビスタはどこにいるかな」
と探したんです。
ぼくは、もしかしたら今回の安藤さんは、
そこそこ出してくるかな、
と思っていたんです。
今までよりも前目につけてくるんじゃないかな、と。
で、周りを見たら、
中団ぐらいまでにはいなかったんで、
あ、これはもう後ろから大外を回して来る作戦だな、と。

―― 道中の走りはどうでしたか?

四位

ちょっと行きたがるかな、って思っていたら、
折り合いもちゃんと付いて、いい感じでした。
まだ、ちょっとフワフワして走っているところは
ありましたけど、そのへんはやはりキャリアでしょうね。
ただ、欲を言えば、3コーナーからの勝負どころで
もう少し手応えよく回ってきて欲しかったですね。

松永

1戦目2戦目もそうだけど、
やっぱりエンジンの掛かりが遅い面があるよね。
追い出したときに、
ちょっと手応えがよくない感じがしたし。

四位

本来なら、もうちょっと我慢して、
待って追い出したいところなんですけど、
でも、あの手応えだから
早めに追い出さざるを得なかったですね。

松永そうだね。
四位でも、ああいう感じのレースになるんだったら
結果的には外枠で良かったなと思いましたね。
あれが、内枠だと、勢いがついた時には
進路がなかった可能性もあるから。
 

(明日につづく) 11時に更新します