それいけオークス

第7回 ディザイアのキャラクター

多くの名馬を知る二人が
これまでのどんな馬とも違う、と 口を揃えるレッドディザイア。
どんなキャラクターなのだろうか?

―― 四位騎手は、初めてレッドディザイアにまたがったときに
            どんな印象を持ちましたか?

四位

走る馬だっていうのは、
幹夫さんからも厩舎の方からも
聞いていましたしね。
楽しみにして調教に乗ったのを覚えていますよ。

松永

坂路でやってもらったんだよね?

 


 

四位

そうですね。
乗ってみて、第一印象は
「瞬発力があるなぁ」
って感じました。
いい動きでしたよ。
気性は、女の子っぽい感じで、
やっぱり少しカリカリしてはいましたけどね。
これから競馬を使って行くと
もっとイライラしてくるのかな、
って思いましたけど。
この時期の牝馬は、
そういうタイプが多いですからね。

  

 

松永

でも、我慢してるよね。

四位

そうなんですよ。けっこう大丈夫ですね。

 ―― おふたりは、いろんなタイプの名馬にまたがってこられましたが、
             レッドディザイアとイメージが近い馬っていますか?

四位こういうタイプは初めてかもしれないですね。
よくわからない馬なんですよね。
攻め馬の動きとかも、
見た目と違いますよね。
松永そうそう、違うんだよね。
四位牝馬だし、タイプ的には、
手足の軽い感じかなと思っても、
速いとこをやって、いざ仕掛けると、
動きの中にグッとくる重厚さがある、というか。
だから、よくわからないんですよ
松永そこがまた魅力というか、
奥深さを感じるよね。

 


 

―― そして、いよいよデビューを迎えるわけですが、
            京都の芝1800mという新馬戦を選択しました。

松永

とにかく芝の中距離、
1800~2000mぐらいを
使ってみたかったんです。
血統的なものもあるし、
動きなんかを見ても、
短いところが合いそうな感じでもないですしね。
血統的にカッとするところがあるので、
やっぱり、
ゆったりしたところから下ろすのがいいだろう、と。
あとは、
母のグレイトサンライズや、兄2頭を見てても、
能力はあったのに、気性が災いして、
それを発揮できなかった部分が
あったと思うんですよね。
だから、そうならないように、
テンションを上げ過ぎないように
気をつけましたよ。

 

(明日につづく) 14時に更新します