それいけオークス

第6回 馬見の奥深さ

見る人によって、 馬の形に好みがある!?
馬とは、そして競馬とは、 こんなにも奥深い。

松永

レッドディザイアは東京サラブレッドクラブの馬なんだけど、
募集カタログを見てたら
管理予定厩舎はビッグネームばかり。

四位

そうですよね。

松永

実績を残しているベテラン調教師さんが
いっぱいいた中で、
まだ成績を残せていない自分に託して頂けたのは
ほんとにうれしかったですね。
これほどの馬を預けてくださったわけだから、
ウチの厩舎の知名度も
ディザイアをきっかけに
上げていければいいですね。
でも、やっぱり会員さんは松永幹夫厩舎じゃ
出資しにくかったと思うし、
この馬を僕に任せてくれた
東京サラブレッドクラブの方々には
ほんとに感謝しています。

 

四位

やっぱり、それだけ馬ってのは奥深いってことですよね。

松永

そうそう。
でも、そういうのが面白いところでもある。
なんでも全部わかって、
ほんとに人気どおりの結果になるんだったら、
競馬なんてつまらないよ。

四位

ほんと、そうですよね。
ぼくらも毎日のように馬に接しているじゃないですか。
だけど、基本的に、トレセンで調教に乗るときでも、
競馬に乗るときでも、
馬の格好をこまかく見ることは、
ほとんどないですからね。
みんながいいっていう馬って
絶対いい馬なんですよ。
それぐらいしか、わかりません(笑)。

 

松永

ジョッキーは、そんなもんだよね(笑)。

四位

幹夫さんは、
山本先生(松永調教師の騎手時代の師匠)から
馬の見方とか教わったんですか?

松永

とくに教わってはないよ。
うちの先生は、とにかく
コロンとした馬が好きだった

四位調教師さんによって馬の形の好みって
ありますよね。
松永僕はスラッとして背が高いのが好きだから、
正反対かもしれないね。
山本厩舎に入るのは、ずんぐりむっくりの
丸い馬ばっかりだったよ(笑)。
だから、走るかどうかはわからなくても、
山本先生の好みの馬かどうかは
一発でわかる。
これは自信あります
 

(明日につづく) 14時に更新します





 
今日のレッドディザイア 5月6日
今日は坂路コースに移動して、単走で追い切り。
馬なりで54.8-39.3-24.8-12.0のタイムをマークしました。
松永調教師は 「55秒の指示でしたから時計は予定通り。変わらず走りはダイナミックで、ラストの伸びも力強かったね。来週は四位騎手に感触を確かめてもらうけど、順調だよ!」