それいけオークス

第13回 騎手と調教師の違い(1)

メリハリがつけられる騎手と、
常に厩舎のこと、馬のことを考えないといけない調教師。
生活のリズムはこうも違う!?

四位若手騎手って、
やっぱり需要があるじゃないですか?
松永こういう言い方はちょっと乱暴かもしれないけど、
使い勝手がいいというか、
いろいろと頼みやすい部分は、
たしかにあるんですよね。
四位だから、ここから100とか200とか
積み上げていくのは、楽じゃないんですよ。
もうぼくも36歳になりましたしね。
だから、少ないチャンスの中で、
いい馬を頼まれたときに、
いかにその馬のベストパフォーマンスを
引き出してあげられるか。
そう思って乗っていますよ。
騎乗数が少ない方が
ひとつのレースに集中できるという
メリットもありますからね。

 

 

―― 松永調教師は38歳まで騎乗しましたが、
            四位騎手は、何歳ぐらいまでとか、考えたりはしますか?
四位乗れるならいつまででも乗りたいですよ。
松永胸の内には、いろいろと思いはあっても、
現役で乗ってる間は、
そんなことは言えないものですよ。

 

 

四位やっぱりジョッキーのほうが楽というか、
究極、週末の競馬だけ集中すればいいわけですから、
気持ちを切り替えられますよね。
でも、調教師は、幹夫さんもそうですけど、
24時間365日、馬のこと厩舎のことを
考えていないといけない。
こうやって、取材を受けているときでも、
ご飯食べているときでも、お酒飲んでいるときでも、
やっぱり自厩舎の馬のことを、
まるっきり忘れるということはできないですから。
完全オフはないですもんね?
松永そうだよねぇ。騎手のときは、
年末はだいたいのんびり海外に行ってたけど、
それもしばらくは無理だなぁ。
トレセンと競馬場以外は、
これも仕事だけど、北海道に行くぐらいですね。
四位北海道といっても、
昔とは方向が違いますよね。
札幌市内の方じゃなくて
日高方面に行くわけですから(笑)。

 

 

松永そうだね(笑)。
四位その点、ジョッキーは、
オンとオフが割とはっきりしているので
メリハリが付けられますよね。
 

(明日につづく) 14時に更新します