武豊 西川哲 新春特別対談

“スーパージョッキー”武豊騎手と、競馬の世界でトップを目指す東京サラブレッドクラブ社長西川哲が存分に語り尽くしてくれました。
第14回
是非勝ちたい、世界最高賞金が懸かるドバイワールドC!

  

武ちゃんは、現在でも、海外に腰を据える、
長期遠征をしてみたいという気持ちはあるの?

できれば、そうしたいという気持ちは、強くあります。
先ほども言いましたが、
海外に行くことで、初めて分かることはたくさんあるし、
2回目、3回目と経験を重ねることで、
もっともっと深いところで理解できることも出てくる。
ですから、海外には、なるべく頻繁に出かけていきたいですね。
 

欧州の最高峰レースである凱旋門賞や、
アメリカのブリーダーズCに勝ってみたいという気持ちは、
当然、持っているのだろうけど、
ほかにも、このレースには、
是非勝ってみたいという競走はある?

ドバイワールドCは、是非勝ちたいレースですね。
1996年から始まった、歴史的には浅いレースですが、
世界最高賞金が懸かった競走というのは、
なんと言っても、魅力的です。
凱旋門賞やブリーダーズCも含めてですが、
こういう世界中のホースマンが注目する競走に勝つことは、
毎年の目標になっている。
だから、そこで好勝負できる馬と巡り合いたいと、
いつも切実に願っているんです。
 
写真は2009年まで使用されていたナド・アルシバ競馬場

ドバイワールドCに関しては、
今年からオールウェザーコースに変わる(注1)よね。
オールウェザーは、やはりダートコースとは違うの?

まさに、ダートでもないし、芝でもない、
“オールウェザー” としか言い表しようがないコースですね(笑)。
まあ、素材はかなり素晴らしいものが使われているし、
雨のときでも滑らない。
騎手にとっては、とても乗りやすいコースですよ。
  
 

(月曜日更新の第15回につづく)

 次回は、新春対談らしく、武騎手に2010年の抱負を伺います。
お楽しみにお待ちくださいませ!
  
 (注1)
2010年のドバイワールドCが開催されるのが、新設のメイダン競馬場。
外周は一周2400mの芝コース、内周が一周1750mのオールウェザーコースとなる。
  
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