Dubai World Cup
第5回
2009年3月23日
 
 

引き続き気配良好のカジノドライヴ、
今朝はダートコースで
普通キャンターを約2000m乗られました。

直線では追い切りをかけているスピードの速い2頭に
内から続けて抜かれましたが、ムキになるところもなく、
きちんと自分の走りに集中していました。
とりあえず明後日の追い切りまでは
このまま落ち着いていて欲しいものです。



藤澤調教師は、1歳時のセリ場で見たカジノドライヴの
一番気に入ったところは「性格」と話しています。
下見で、大人しく担当者の指示に従って歩き、
立たせるとしっかりとポーズを取って
遠くを見つめているところがまずは気に入り、
そしてただ大人しいのではなく、
力強い眼の奥に従順なだけではない強い意思を感じ、
「この子を調教してみたい」と思ったそうです。

バブルガムフェローやタイキブリザードなど、
多くの走る馬を担当してきた手島厩務員も、
カジノドライヴは特に「性格がいい」と言っています。
我慢が効き、辛抱強く、嫌なことがあっても頑張れる子。
能力の高い馬は、性格がきつかったり
難しいタイプが多いものですが、彼は珍しいタイプ。
ただし、彼が本気でキレたら、
手がつけられないだろう、とも。

我慢強い彼のことですから、
ベルモント競馬場で挫跖を発症しても、
しばらく痛みを堪えていたのでしょう。
そしてとうとう競馬前日に耐えられなくなったのでしょうね。
普通の馬なら歩けないくらい跛行していたのかもしれません。

もしあのまま我慢を続けて、我々が気づいてやれず、
挫跖を抱えたまま競馬に行っていたらなんて、
考えただけでも恐ろしくなります。
こんな性格の彼だからこそ、
我々はより慎重に繊細にケアをしてあげなくてはなりません。
彼の僅かなサインも見逃さないように。



こちらは昨日午後から、砂嵐が吹き荒れています。
街は砂塵に覆われ、薄暗く視界不良。
太陽光も遮られて、モヤがかかっているよう。
外に出ると車に砂が降り積もっています。
でも厩舎にいる馬に影響はありませんので、ご心配なく。

今日、出馬投票が締め切られ、
いよいよ出走馬が確定しました。
7Rのワールドカップは14頭だて、
午後9時30分(日本時間・日曜午前2時30分)発走。
枠順は水曜日午後5時(同午後10時)の抽選会で決まります。

(つづく)

 

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