Dubai World Cup
第7回
2009年3月25日
 
 

今朝の追い切りは無事予定通り終了。
馬なりで1000mを約68秒、
上がり3ハロンが約38秒という時計でした。

騎乗した葛西助手は
「この馬場が本当に合うのでしょう。
 とても楽にスムースに走ってました。
 ゴールの1ハロン先を目標に、
 直線は気を抜かせないよう軽く気合いをつけた程度。
 それだけでもゴールまでの1ハロンは11秒後半で走れます。
 感触としてはギアがまだ上に2段も残っているよう。
 理想通りの追い切りができました」
と笑顔。


    引き運動をしているカジノドライヴと手島厩務員

タイムだけ見ると遅いかなと感じる藤澤厩舎の追い切りですが、
実は時計以上にキツイものなのです。
時計を取るのはゴール板までですが、
藤澤厩舎の場合ゴールを過ぎてからもスピードを緩めることなく
コーナーまで走り抜けるのです。

今回も最初の1ハロンは約15秒で入って、
ゴール後の1ハロンは約13秒で走っていました。
よって、1000mの最速の時計は約66秒、
上がりは36秒ぐらいでしょう。

馬は習慣に対しては、とても従順なものです。
ゴールを過ぎてすぐスピードを緩めることを続けると、
そこにきたらもう止めていいんだ、
一生懸命走らなくていいいんだと覚えてしまいます。
そしてそのうち、
今度は覚えているゴールが近付いていることを悟るだけで、
習性として、もういいんだと思ってしまい、
走るのをやめようとします。

今回の遠征のように、競馬場で調教をする場合
これはとても大きな意味を持ってきます。
そう、調教のゴールと競馬のゴールが同じだからです。
本番の競馬でゴール前に気を抜いたり、
走るのをやめようとさせない為に、
意識的にゴールの先まで走るように覚えておいてもらうのです。

(つづく)

 

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