Dubai World Cup
第1回
2009年3月19日
 
 

カジノドライヴは、今朝検疫があけ、今日初めての馬場入り。
葛西調教助手を背にナドアルシバ競馬場の本馬場(ダート)で
約2000mを普通キャンターで乗られました。

さすがに旅慣れた彼は初めての場所でも落ち着いており、
気配は良好です。
調教後、検疫厩舎からウオッカのいる厩舎に移動し、
バンブーエールと共に日本馬3頭、仲良くやっています。

今回は、チャーター便でドバイに来れたことが、
馬達には大変良く作用しているようです。

当初は成田からシンガポール乗り継ぎで
ドバイに向かう予定でした。
しかしこれが、日本で発生したインフルエンザの為、
空港での日本馬の乗り継ぎの許可が、
シンガポール当局から下りなかったのです。

第二候補は、台北経由・香港乗り継ぎのドバイ行きでしたが、
台北を経由することが衛生条件に合わないということで、
こちらはUAE当局からの許可が出ず、
最後に残ったのは、香港の空港で
乗り継ぎのため8時間半待ちという便だけ。

そうこうしているうちに、昨今の不景気により、
国際貨物が急激に減少し、
定期貨物便のキャンセルが相次ぎ、
最終的には航空会社より
「3月は予定している定期貨物機を
 飛ばすかどうかは前日までわからない。
 そして香港まで飛んだとしても、
 その先ドバイに行く乗継便が
 飛ぶという保証はできない」
という決定的な連絡が入りました。

積み荷が少ないため、
わざわざ貨物機を飛ばさずとも、
定期旅客機の貨物室に全て収容できてしまうようなのです。

このような事態を経て、
カジノドライヴにとって最善を尽くす為、
今回はバンブーエールと共に貨物機を
チャーターするに至った訳です。

過去2回のアメリカ遠征と比べても、
今回が一番輸送による負担がありません。
馬体も減らず、ハリもよく、
美浦で最後に見た彼とほとんど変わらない状態です。

チャーター便の為、
空港で他の荷物の積み下ろしを待つこともなく、
全てがスムーズに運び、
馬にかかるストレスは大幅に軽減されたのでしょう。

彼は本当に元気いっぱいです。
彼も「今回は早いし楽だったなぁ」と
思っているに違いありません。

(つづく)  

 

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