第45回 3.26 決戦前日

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Photo/Yoko.Kunihiro

松永調教師は
『今日はハッキングでコースを1周という内容。
  もちろん運動後も問題はなく
  納得のいく好状態といえます。
  追い切り後も気になる点はなかったし
  いい形で今日まで進めることができました。
  前哨戦のときには
  初めてのオールウェザーの馬場や
  初めての長距離輸送と環境の変化。
  いろいろと手探りな部分はありましたが
  優勝という最高の形で
  全てをクリアしてくれましたからね。
  前走後も順調だし
  今回もコース・距離とも同じ条件。
  状態を含め不安材料はありません。
  ワールドカップという大舞台ですから
  相手も当然ですが強化されます。
  それでもディザイア自身、
  期待を持って大舞台へ挑める状態です。
  どんな走りを見せてくれるか楽しみですね!』
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Photo/Yoko.Kunihiro
タペタの社長さん(マイケル・ディッキンソン)は、
ディザイアと齋藤厩務員さんを見つけると
必ず何か話しかけてくるようですよ。


『世界の合田に聞く、レッドディザイアのドバイワールドC挑戦(8)』
――今年、レッドディザイアがG1ドバイワールドCのチャンピオンになれば、
     来年以降も、日本の芝戦線のトップクラスが、
     この世界最高賞金レースに挑んできそうですね。


合田
「すでに、マクトゥームチャレンジラウンド3をレッドディザイアが制した時点で、
       “メイダン競馬場のオールウェザーコースならチャンスは十分だぞ!” と、
       色めき立っている日本の競馬関係者は多いと思います。
       さらに言えば、来年以降のドバイワールドCもそうですが、
       例えば、米西海岸のオールウェザーコースで開催されるブリーダーズCクラシックに、
       日本の芝中距離戦線のトップホースが挑戦してくる可能性も、
       一気に広がってきましたよね。
       この流れに拍車をかけるためにも、レッドディザイアには、
       是非とも、ドバイワールドCを勝って欲しいですね」


――現在のところ、日本の競馬場にはオールウェザーコースが設置されていませんが、
     レッドディザイアがドバイワールドCに勝てば、そのあたりも変化してくるでしょうか?


合田
「オールウェザーコースを造り、そこで世界規模の大レースを、
       という機運が高まってくるかもしれません。
       JRAでは難しくても、公営競馬の大井競馬場にオールウェザーコースを導入して、
       東京大賞典を国際G1競走にする。
       レッドディザイアのドバイワールドC制覇を契機に、
       そんな夢のようなことが、現実のものになったら素晴らしいですよね」


【第46
回へつづく】

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合田さんがドバイミーティングを分析する
『海の向こうの競馬、そしてホースマン7』 も連載中です。