2010年08月11日
こんにちは。
先日、キングジョージを圧勝したハービンジャーの骨折という
残念なニュースをお伝えしましたが、
どうやら正式に引退することが決まったようです。
英ダービー、キングジョージ、凱旋門賞、2400mの3大レースを
俗に “ヨーロッパ三冠” という尊称で呼んだりしますが、
ひとつだけでも勝つのは並大抵ではないこれらのレースを
ふたつ勝つのはもっと難しく、三冠となると雲の彼方でしょう。
ちなみに三冠を制したのはミルリーフとラムタラの2頭だけ。
両馬とも大変に歴史的な名馬のわけですが、
三冠を逸した馬も当然ながら名馬ばかりです。
ハービンジャーもそうした残念な名馬の1頭なのでしょう。
G1はキングジョージの1勝だけですが、
11馬身差のレコード勝ちという鮮烈さはG1何勝分にも相当して、
彼の強さは後世に語り継がれていくことになるのだと思います。
さて、あすは骨折にも屈腱炎にも負けず走り続けるカネヒキリが
門別で行われるブリーダースゴールドカップに出走します。
華やかさもないし、世界をニュースが駆け巡ることもありません。
でも、この馬が競馬界にもたらした影響はすごく大きいですね。
彼が不屈に戦い続ける姿に、どれだけたくさんの
馬主さん、調教師さん、スタッフの方々が勇気をもらったことか。
彼は屈腱炎が決して “不治の病” などではないことを
身をもって証明してくれた偉大なサラブレッドです。
同年で同馬主のディープインパクトとは別な意味で
彼の功績はホースマンの間で語り継がれていくのでしょうね。
きょうも来てくださってありがとうございます。
あすはブリーダーズゴールドカップのお話をもう少し続けます。
『馬名ミュージアム』 を更新いたしました。
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