2010年07月28日
こんにちは。
キングジョージの勝ち馬ハービンジャーですが、
管理調教師のサー・マイケル・スタウト師によると
凱旋門賞、そのあとはブリーダーズCを第1目標に
ジャパンC参戦も視野に入れているということです。
固い高速馬場で2分26秒台のレコードで圧勝した馬、
ぜひ東京コースでの走りを見せてほしいものです。
そういえばスタウト師の管理馬で昨年のコンデュイットは、
キングジョージ1着→凱旋門賞4着→BCターフ1着、
そして引退レースとなったジャパンC4着の成績でした。
ハービンジャーが同じ道を歩む可能性もありそうです。
さてハービンジャーの馬主であるハイクレア・レーシングに
伝わる数奇な物語をご紹介しています。
ハービンジャーは “先駆者” という意味らしいのですが、
ハイクレア城の城主にしてハイクレア・スタッドの所有者、
カーナヴォン卿の名跡を継ぐハーバート氏一族にも
“先駆者” の血が脈々と流れているようです。
ハイクレア・スタッドは1902年に
当代の曽祖父・第5代カーナヴォン卿が創始しています。
彼は大富豪ロスチャイルド家ゆかりの女性を妻に迎え、
資産家として名をとどろかせます。
ニューバリー競馬場の有力な後援者になるなど
サラブレッドオーナーは彼のほんの一面でした。
カーナヴォン卿は大の自動車マニアとしても知られ、
当時のマスコミは “光のごとき速さ” と
卿の “スピード狂” ぶりを伝えています。
“先駆者” として新しいものに目がなかったのでしょう。
しかし彼はドイツで事故を起こし大怪我を負います。
傷を癒すために避寒地エジプトを訪れた卿は、
ハイクレア城を一躍有名にした大事件に遭遇します。
きょうも来てくださってありがとうございます。
カーナヴォン卿とハイクレアをめぐる物語、
あすはクライマックスみたいなことになりそうです。
お時間が許しましたら目を通してください。
『馬名ミュージアム』を更新しました。
ぜひ、こちらもお楽しみください。