
2010年07月14日
こんにちは。
きょうはジャパンダートダービーが大井で行われます。
昨日から史上唯一、そして恐らく最後の “ダート三冠馬”
カネヒキリの波乱万丈のエピソードをお届けしています。
さて、2年4ヵ月ぶりの武蔵野Sを見せ場なく敗れた彼。
次走ジャパンCダートで人気を集めたのは、
彼が不在の間に “砂の帝王” にのし上がったヴァーミリアン。
3歳馬サクセスブロッケンとカジノドライヴがつづき、
彼は6番人気の低評価でした。
しかし不死鳥の闘志は衰えていません。
先行するサクセスブロッケン、
好位を馬なりで上がっていくカジノドライヴ、
2頭の3歳馬をマークするように直線で抜け出しをはかり、
ルメール騎手の鞭に励まされ追い込み勢を封じ込めます。
みごとな復活劇でした。
3歳馬2頭は経験豊富な古馬にゴール前で力尽きますが、
この経験が次走フェブラリーSで生きることになります。
ご承知のようにサクセスブロッケンがレコード勝ち、
クビ差でつづいたカジノドライヴが
アタマ差だけカネヒキリを抑え込んだのです。
4着にはエスポワールシチーが逃げ粘っていました。
無事ならこの世代は相当に強い、
そう思わされた一戦でした。
エスポワールシチーの無敵ぶりは
誰にも止められない凄味があります。
秋にはブリーダーズCに向かうのでしょうか。
ムラなレースを繰り返すサクセスブロッケンですが、
フェブラリーSのように目標を絞ったときの強さは
狙った獲物に襲いかかる猟犬のような迫力があります。
ドバイで病を得て治療中のカジノドライヴは
復活すれば天性のスピードで楽しませてくれるでしょう。
リタイアから1年以上がたちますが、
先輩カネヒキリのように羽ばたいて欲しいものです。
さて、ことしのジャパンダートダービー、
三冠の呼称はなくなりましたが例年どおり開催されます。
ことしの注目馬はバーディバーディでしょうか。
ダートは6戦5勝2着1回、底を見せていません。
母にミスタープロスペクター2×4の強いクロスがあり、
曾祖母の半弟デイジュールはダンチヒ産駒のスプリンター。
バーディに死角があるとすれば距離の壁でしょうか。
きょうも来てくださってありがとうございます。
『馬名ミュージアム』を更新しました。
今回は素晴らしい熱戦を演じたオークス馬の登場です。
ぜひこちらもお楽しみください。
明日は新潟に舞台を移して
アイビスサマーダッシュの話題をお届けします。
どうぞよろしくお願いします。
