合田直弘氏インタビュー 海の向こうの競馬3 そしてホースマン

現地時間、10月3日、4日に開催される“ロンシャンウィークエンド”。地元フランスはもとより、ヨーロッパの秋競馬を締めくくるこの一大競馬イベントでは、凱旋門賞、オペラ賞、ジャンリュックラガルデール賞、フォレ賞など、7つものGIレースと4つのGIIレースが行われるのです。
第4回
G1・5連勝中のスーパースターの勝利確率は9割!?

今年、第88回目を迎えるG1凱旋門賞(現地時間10月4日)。
現時点で、イギリスのブックメーカーたちが、こぞって1番人気に推しているのが、
英2000ギニー、英ダービー、エクリプスS、
英インターナショナルS、愛チャンピオンSと、
今季G1レースばかりを使い5連勝を記録している3歳牡馬
シーザスターズ(父ケープクロス、母アーバンシー、母父ミスワキ)です。

合田さんが、解説してくれます。

「夏前からの流れで言うと、
  長い間、各ブックメーカーの1番人気は
  愛ダービーを制したフェームアンドグローリー、
  2番人気が仏オークス馬のスターチェリータ、
  そして3番人気にシーザスターズという評価だったのです。
  もちろんこれは、シーザスターズの実力に疑問符が付くということではなく、
  “おそらく凱旋門賞には出走してこないのでは”という
  含みもあってのオッズだったわけですね」

「ところが、愛チャンピオンSを勝った後、
  陣営が凱旋門賞参戦を正式に表明した。
  なにせ20年振りに誕生した英二冠馬であり、
  G1戦5連勝を達成しているスーパーホース。
  当然のことながら、ここに至り、
  シーザスターズが圧倒的な1番人気となったのです」

さて、管理するJ・オックス調教師が“この馬のベストは10F戦”と公言し、
事実、英ダービー後、距離10FのG1レースを3戦続けて使ったシーザスターズ。
ロンシャン競馬場2400mコースで争われる凱旋門賞に、
距離面での不安はないのでしょうか?

「ロンシャン2400mコースより、
  さらにタフなエプソムの12Fコースで競う
  英ダービーを勝利しているのですから、
  スタミナ面の心配はないと思います。
  むしろ、ロンシャンが初コースとなることの方が心配ですが、
  最近では、サキー、マリエンバードが
  ロンシャン初出走で凱旋門賞を制していますから、
  たぶん問題はないでしょう。
  おそらく90%の確率でシーザスターズが勝利すると考えています。
  まあ、あまりにも月並みな見解で申し訳ないのですが…(笑)」

明日はシーザスターズのライバルたちについて、
合田さんにお話を伺います。
お楽しみに!


(明日更新の第5回に続く)

構成・文/関口隆哉

1959年東京生まれ。慶應中学時代から馬術部に所属するかたわら、千葉新田牧場で「乗り役」としてのアルバイトをこなす。慶應大学経済学部卒業後、1982年テレビ東京に入社。『土曜競馬中継』の制作に携る。1988年テレビ東京を退職し、内外の競馬に関する数多くの業務をこなす(有)リージェントの設立に参加。
現在は、『世界の競馬』(NHK-BS)、『鈴木淑子のレーシングワールド』(グリーンチャンネル)などのキャスターも務めている。