2011年05月06日
こんにちは。
京都新聞杯が “ダービー最終便” と位置付けられるようになったのは、
京都4歳特別を引き継いだ2000年からのことになります。
その前は菊花賞トライアルでした。
24頭もの菊花賞馬を輩出した大変に格の高いレースです。
秋から春へ移設された2000年にアグネスフライトが
ここからダービーへ駒を進め堂々と勝ってしまいます。
3歳2月デビューの彼にはまたとない “最終便” になりました。
ちょっと可哀そうだったのがハナ差2着に泣いたエアシャカール。
彼は皐月賞馬であり、秋には菊花賞も制しています。
“最終便” でやって来た服兵にわずかハナだけ競り負けて、
三冠馬の栄光を取りこぼすことになってしまったからです。
シャカールはダービー後にキングジョージに遠征して、
モンジュー、ファンタスティックライトなど
当時の欧州最強馬を相手に走り5着と健闘しています。
父サンデーサイレンス譲りの気性の烈しさで
主戦の武豊騎手を手こずらせましたが相当に強い馬でした。
さて、衣更えした京都新聞杯はその後も
ハーツクライ、インティライミと2頭のダービー2着馬を出し、
“最終便” としての役目を立派に果たしています。
昨年のゲシュタルトは4着に敗れましたが、
ルーラーシップ5着、ペルーサ6着、トゥザグローリー7着、
ヒルノダムール9着には堂々と先着しています。
伸び悩み気味ですが、どこかで復活があっても驚けません。
ところが今年の京都新聞杯、いささか趣きが異なって見えます。
トーセンレーヴのように “最終便” にかける馬もいますが、
主役がクラシック出走権のないレッドデイヴィスだからです。
デイヴィスにとって、ここは “出発便” かもしれません。
春は安田記念や宝塚記念という選択肢もあるでしょうし、
秋の天皇賞は3年前からセン馬にも開放されるようになりました。
年長組が強くてなかなか大変そうですが、
まだ本気で追われたことがないような奥の深さも感じます。
ぜひ、ここをステップに大きく羽ばたいてください。
きょうも来てくださってありがとうございます。
明日はNHKマイルCの話題をお届けします。
どうぞよろしくお願いします。