
2011年04月05日
こんにちは。
悲運の骨折でクラシックを棒にふったレーヴディソールが
“幻の桜花賞馬” だとしたら、その対極には
桜の女王になるために生まれてきたような馬もいます。
歴史を紐解くと戦前の1940年の桜花賞馬の欄には、
タイレイという名前が記されています。
彼女は4月3日の中山新馬戦でデビューし、
ルーネラという馬の2着に敗れます。
そこから中3日で当時は中山1800mで行われていた桜花賞に挑み、
今度はルーネラを撃破してクラシックの栄光を戴冠します。
未勝利の身でクラシックを勝つことも驚きなら、
その後は勝ち星に恵まれず生涯1勝で終わったのも異例です。
まさに彼女は桜花賞を勝つために生まれてきたのでしょう。
父ダイオライトは英2000ギニー馬で下総御料牧場が購入、
現在の船橋競馬場に繋養されていたことから
ダイオライト記念にその名を残しています。
翌41年に日本競馬史上初の三冠馬セントライトを輩出しますが、
産駒のクラシック制覇はタイレイが第1号でした。
第1号といえば、タイレイは新堀牧場(現・シンボリ牧場)に
G1級競走の初勝利をもたらしたサラブレッドでもあります。
後にスピードシンボリ、シンボリルドルフ、シンボリクリスエス、
あまたの名馬を生み出した大牧場のルーツだったわけです。
きょうも来てくださってありがとうございます。
サラブレッドの運命は実に数奇なものですね。
明日は牝馬三冠スティルインラブ、
エリザベス女王杯を2度も勝ったアドマイヤグルーヴなど
名牝世代の “幻の最強馬” ピースオブワールドの話題です。
