2010年09月29日
こんにちは。
ちょっとガッカリなニュースが飛び込んできました。
昨年のアメリカ年度代表馬に輝いたレイチェルアレクサンドラが
「去年の彼女に戻ることができなかった」 とアスムッセン調教師が
説明するような理由で引退することになったようです。
たしかに昨年のレイチェルはケンタッキーオークスで
20馬身差以上の競馬にならないような圧勝を演じ、
牡馬相手にプリークネスSを完勝、無人の野を行く強さでした。
ゼニヤッタとの最強馬対決が実現しなかったのが心残りです。
ご存じのようにゼニヤッタはAW、レイチェルはダートが主戦場、
“アメリカンドリーム” が見られなかった大きな理由なのでしょう。
もし実現していたらアメリカ中が大騒ぎになっていたはずです。
返す返すも残念でなりません。
さて、今週土曜にレッドディザイアが出走する
ベルモントパークのフラワーボウル招待Sが迫ってきました。
フラワーボウルとは、1950年代にアメリカで活躍した牝馬で、
繁殖に上がってからはリボーとの間に
グロースターク、ヒズマジェスティ全兄弟をもうけています。
この兄弟は競走馬としてはもちろん種牡馬としてすぐれ、
とくにヒズマジェスティは全米リーディングサイアーに君臨しました。
ナカヤマフェスタの母父タイトスポットは産駒の1頭でした。
この偉大な牝馬を顕彰して1978年に創設されたのが、
フラワーボウル招待S (芝2000m) というわけです。
近年はブリーダーズCフィリー&メアターフの
重要なステップレースに位置づけられています。
メンバーを見渡すと、フィリー&メアターフ2連覇を狙うミッディ、
昨年の仏オークス馬でG1を4勝しているスタセリタ、
サンクルー大賞典で牡馬を撃破したプルマニア、
フランスからアメリカに渡って大変身したプロヴァイソなど
本番で有力視される馬の姿は見当たりませんが、
一昨年のフィリー&メアターフ馬フォーエヴァートゥゲザーなど
なかなかの強敵がそろっています。
レッドディザイアは前哨戦を飾れるか、続きはあすお届けします。
東京サラブレッドクラブの公式HPにて
レッドディザイアの米国での様子を伝えるコンテンツがスタートしました。
現地からのレポートをお楽しみください。
きょうも来てくださってありがとうございます。
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