2010年09月28日
こんにちは。
今週土曜の札幌メイン・札幌2歳Sですが、
芝1200mで行われていた90年代前半は牝馬が大活躍しました。
ところが97年に芝1800mに距離延長されると、
以降は牡馬の独壇場になってしまいます。
この時期の2歳戦、重い洋芝の1800mは仕上がり早さや
スピードだけでは押し切れない底力が要求されるのでしょうか。
00年ジャングルポケット、09年ロジユニヴァースと
2頭のダービー馬を輩出していることからもうなずける仮説です。
さて、97年以降の13回でどの年のレベルが高かったかというと、
やはりジャングルポケットが勝った2000年ではないでしょうか。
2.5倍の1番人気に推されたのは牝馬のテイエムオーシャン。
後の桜花賞と秋華賞の二冠馬です。当然の評価でしょう。
2番人気は新馬、ダリア賞を連勝したマイネルカーネギー。
なんだかアドマイヤセプターやアヴェンチュラの牝馬勢や
新馬、コスモス賞連勝のマイネルギブソンが人気する
ことしの札幌2歳Sと構図が似ているような気がします。
ジャングルポケットは5番人気という低評価でしたが、
直線を鮮やかに抜け出してきてレコード勝ちを収めます。
三角から強引にまくったタガノテイオーが2着でした。
この馬も朝日杯フューチュリティS2着を最後に引退しましたが、
無事ならジャンポケをはじめ、アグネスタキオン、クロフネなど
ハイレベルな同期生の一角に食い込む素質があったと思います。
それにしてもジャングルポケットが生涯で勝ったのは
洋芝の札幌が2戦2勝、直線の長い東京で3戦3勝、それだけ。
パワーと底力がいるレースで真骨頂を発揮した馬でした。
アヴェンチュラかギリギリヒーローが勝てば父仔制覇ですが、
そんなドラマを楽しむのもいいかもしれません。
さて今年、ジャングルポケットのような馬が出てくるのでしょうか。
藤沢和雄調教師が「厩舎の4番打者」と大きな期待を寄せる
ゼンノロブロイ産駒のルルーシュなんかはどうなんでしょうか。
きょうも来てくださってありがとうございます。
あすはちょっと海の向こうに飛んで
レッドディザイアが挑むフラワーボウル招待Sの話題をお届けします。
どうぞよろしくお願いします。