2010年09月14日
こんにちは。
先端技術などの分野で “ガラパゴス化” が問題にされています。
日本市場の高度で成熟したニーズに対応するために
独自の進化を遂げることで、
逆に世界の潮流から孤立してしまう現象を指します。
携帯電話などが代表例で
日本人が愛用しているメールや写真機能などのサービスは
海外では主要な性能とは考えておられず
市場競争力で見劣ってしまうらしいのです。
この間のニエル賞やフォア賞の映像を改めて眺めていて、
そんなことを考えるともなく考えていました。
フォア賞2着のナカヤマフェスタ、ニエル賞のヴィクトワールピサ、
どちらも日本の競馬の常識でいえば勝ちパターンです。
それが差せそうで差せない、逆に突き放されてしまう・・・。
ゴール前のひと伸び、ふた伸びが明らかに違いました。
日本馬が弱いとか強いとかの問題ではないような気がします。
日本の競馬とヨーロッパの競馬の違いなのではないでしょうか。
ここにはいろんな深い問題が横たわっています。
ひとつには血統の問題なのでしょうか。
日本の2頭はサンデーサイレンスの孫の世代ですが、
ニエル賞のベーカバッド (父ケープクロス)、
同日の同距離ヴェルメイユ賞のミッディ (父オアシスドリーム) は
日本ではあまり成功しているとは言えないダンチヒ系です。
フォア賞のダンカンも母の父がダンチヒ系のデインヒルです。
サンデーサイレンスの偉大さを軽視するつもりはありませんが、
血の改良というテーマは依然として残っているのでしょうか。
社台グループが導入するキングジョージ馬ハービンジャーは、
父ダンジリからデインヒル、ダンチヒへとさかのぼります。
日本のホースマンも試行錯誤しているのですね。
きょうも来てくださってありがとうございます。
あすもこの問題をもう少し考えてみたいと思います。
どうぞうよろしくお願いします。