2010年09月11日
こんにちは。
きょうの札幌第5レースの新馬戦に
レーヴディソールという牝馬がデビューします。
馬名から連想されるようにレーヴダムール (ジュベナイルF2着)、
アプレザンレーヴ (青葉賞)、レーヴドリアン (きさらぎ賞2着) と
オープン馬を出しつづけているレーヴドスカーの娘です。
レーヴドスカーはフランスで走り10戦1勝の成績でした。
なあんだ、たいしたことないな、と思われるでしょうが、
2着が6回もあり、その中味の濃さが抜群なのです。
生涯唯一の勝利がG1のサンタラリ賞というのも凄いのですが、
ヴェルメイユ賞にはじまって、オペラ賞、ジョッキークラブ大賞と
G1戦線で2着を続けます。
このときの同年のライバルが仏オークス馬エジプトバンド、
ヴェルメイユ賞馬ヴォルヴォレッタは凱旋門賞に挑戦して、
シンダーの2着、3着に健闘、4着が王者モンジューでした。
この年の3歳牝馬のレベルが相当に高かったことが分かります。
レーヴドスカーがその一角を形成していたのは間違いありません。
余談ですがエジプトバンドの馬主ヴェルトハイマー兄弟は、
ファッションブランド・シャネルのオーナーとしても有名な方です。
さて繁殖に上がったレーヴドスカーの偉いところは、
持込のナイアガラ (父ファンタスティックライト)、
長女のレーヴダムール (父ファルブラヴ)
次男のアプレザンレーヴ (父シンボリクリスエス)、
三男のレーヴドリアン (父スペシャルウィーク)、
そして次女のレーヴディソール (父アグネスタキオン)と
父親がみんな違うにもかかわらず、全馬が走っていることです。
フランスG1戦線の激戦で培った底力に加えて、
父方の長所もうまく引き出しているのは驚異的ですね。
ディソールの父はアグネスタキオン、
重厚な差脚を武器とした兄たちとは違って、
この血統らしい素晴らしい切れ味を発揮してくれるのでしょうか。
きょうも来てくださってありがとうございます。
アイルランド・カラでは愛セントレジャーのポップロック、
フランス・ロンシャンではニエル賞のヴィクトワールピサ、
フォア賞のナカヤマフェスタが走る週末です。
こちらも楽しみにお過ごしください。