2010年09月09日
こんにちは。
昨日から3歳秋に一生の運命を左右する過酷な一発勝負、
“スーパー未勝利戦” のお話をしています。
運命に押しつぶされるように唇を噛み締める馬もいれば、
かつて藤沢和雄厩舎にいたレディブロンドのような馬もいます。
ディープインパクトのお姉ちゃんですね。
彼女は5歳6月デビューと超遅咲き、
順調なら2歳のこの時期にデビューする馬もたくさんいます。
3年間待ちに待って藤沢調教師が選んだレースは
未勝利戦は当然ありませんから格上挑戦は仕方がないのですが、
格上も格上、なんと1000万条件でした。
ところが彼女は後方一気の差脚でハナ差勝ちを収めます。
そしてそこから5連勝でスプリンターズSに挑みます。
結果はデュランダルの4着に惜敗しますが、
デビュー107日目にして堂々たる戦いぶりでした。
ここまで辛抱強く待ち続けた藤沢調教師、
預託料を払い続けた馬主さん、
彼女はクラブ所属馬でしたから会員のみなさんですね、
3年間の辛抱が十分に報われた107日間だったと思います。
藤沢調教師は重賞82勝、G1馬も数え切れません。
でも世に言う “藤沢流” という意味では、
この馬がいちばんかも知れません。
さて、ブロンドの娘で藤沢厩舎の現役オープン馬ラドラーダは
デビュー以来3回連続2着で勝ち上がったのは8月29日と
スーパー未勝利戦行きギリギリの新潟未勝利戦でした。
まぁ仮にスーパー未勝利戦で敗れたとしても
彼女なら格上挑戦でも十分に通用したのでしょうが、
サラブレッドの一生は分からないものです。
母親同様クラブ所属馬だった彼女の会員のみなさんには
本当によかったと思います。
いずれにしろ一発勝負というのはどうなんでしょうか。
チャンスは平等に、そして多いほうがいいと思うのですが・・・。
きょうも来てくださってありがとうございます。
話題は変わりますが、ナカヤマフェスタが出走予定のフォア賞、
本命に目されていたフェイムアンドグローリーが回避して
凱旋門賞直行のローテーションを決めたようです。
強敵が1頭不在になりフェスタには頑張りの見せ所です。