2010年09月04日
こんにちは。
きのうもちょっと触れたのですが、
ハービンジャーが社台グループに買われ
来年から日本で種付けすることになりました。
いうまでもなく現時点でことしのヨーロッパ最強馬です。
キングジョージでの11馬身差のレコード勝ちはすでに伝説です。
『彼が我々のために競走馬としてそうしたように、
吉田兄弟のために種牡馬としても
大きな成功を成し遂げてくれるだろう』
ハービンジャーのオーナーである
ハイクレアサラブレッドレーシングのコメントです。
ラムタラ以来の超大物種牡馬の来日に期待が高まりますが、
ちょっと気になるのが全世界で大成功しているにもかかわらず、
日本ではイマイチなデインヒル系というあたりでしょうか。
デインヒルは凱旋門賞馬ディラントーマスにはじまって
ロックオブジブラルタルのような超一級マイラー、
モーツァルトのような韋駄天スプリンターまで
あらゆるカテゴリーで、北半球でも南半球でも
幅広く質の高い産駒を送り出しつづけてきました。
産駒の中からはハービンジャーの父であるダンシリなど
優秀な種牡馬を次々と輩出し、世界中に根を広げています。
ところが日本では1996年に1年間だけ
シャトル種牡馬として供用されたときの産駒を含めて
G1勝ちは外国産馬のファインモーションだけという結果です。
まぶしいような海外での実績に比べるとちょっと残念。
デインヒル産駒というよりピルサドスキーの半妹というイメージが
強く残っているのもさみしい気がします。
ご存じのようにデインヒルはノーザンダンサーの母であるナタルマ、
その3×3というクロスを持っています。
つまり父方祖父と母方祖母が兄妹同士という近親交配です。
人間でいえば従兄弟同士の結婚みたいなものですね。
さて、サンデーサイレンスの父ヘイローの母であるコスマーは、
実はナタルマの姉にあたります。
日本のサンデーサイレンスと世界のデインヒルの血の糸が
姉妹の母アルマームードで繋がることになります。
サンデーサイレンス系王国社台でデインヒル系ハービンジャーが
どんな役割を果たすのか?
初産駒がデビューする4年後が楽しみでなりません。
きょうも来てくださってありがとうございます。
あすはサンデー最良の息子ディープインパクトの初年度産駒が
重賞初制覇なるかの新潟2歳Sが行われます。
こちらも楽しみでなりません。あすもよろしくお願いします。