2010年08月08日
こんにちは。
日本でも馬券売上が低迷するなど
一昨年のリーマンショック以来の競馬不況は
世界的な広がりを見せ、底を打ちそうにもありません。
先日開催された米サラトガのイヤリングセールは
総売上が383%あまりもダウンしたと伝えられます。
ニューヨーク競馬協会は先ごろ緊急レポートを発表し、
ラシノ (カジノ併設競馬場) 構想が軌道に乗らず、
支出も削減できなければ2011年に破産するかも、と。
こうした経営危機を受けて協会は
12の重賞レースの賞金額を削減、9レースが休止とするようです。
このような動向はアメリカに限らず、
イギリスでも賞金削減の動きが表面化しています。
賞金が減れば馬主を直撃します。
馬主はサラブレッド購入へのモチベーションが薄くなり、
牧場は買い手を失い生計の危機に立たされます。
大変な問題だと思います。
日本の場合、賞金はじめ競馬にかかわる費用のすべては、
ファンが買ってくれる馬券収入に依存しています。
要は競馬が面白いか面白くないか、
諸事情がからみあう海外と違って非常に分かりやすいですね。
分かりやすいということは、解決の道も見えやすい?
そういうことじゃないかと思っています。
面白くて魅力的なレースを提供することが唯一の解決策でしょう。
競馬に携わるホースマンひとりひとりが、
それぞれの立場で競馬を魅力的なものにする努力を重ねれば、
と思ったりしますが、でも、ただ難しいのは一昔前のように
競馬のライバルは競輪、競艇という時代ではありません。
映画や観劇やコンサート、さまざまなスポーツ以上に
世の中の人を感動させなければ競馬場に来てくれません。
知恵を絞りあいたいと思います。
きょうも来てくださってありがとうございます。
ちょっぴり不景気な話になりましたが、
皆さんの馬券は絶好調でありますように。