2010年07月23日
こんにちは。
伝統の一戦キングジョージは日曜の発走です。
今週はこの話題を中心にお届けしていますが、
日本調教馬のキングジョージ、なかなか頑張っています。
古くは69年、野平祐二騎手とスピードシンボリが5着健闘。
00年には3歳馬エアシャカールと武豊騎手が同じく5着。
そして06年のキングジョージは
日本競馬史にとって忘れられない一戦となります。
前年の有馬記念でディープインパクトに土をつけ、
ドバイシーマクラシックに遠征して圧勝した
ハーツクライがアスコットのターフに姿を現します。
凱旋門賞馬ハリケーンラン、
ドバイワールドCのチャンピオン・エレクトロキューショニストと
相手も世界クラスの強豪が揃いました。
レースは終盤にドラマが待っていました。
直線でエレクトロキューショニストが相手と決めたのか
ハーツクライのルメール騎手は判断したのか馬体を寄せ、
いったんは先頭に躍り出ます。
2頭が激しく叩きあうゴール直前、ポッカリ空いた内を
スミヨン騎手のハリケーンランが抜け出し、
デットーリ騎手のエレクトロキューショニストも差し返します。
ハーツクライは3着でしたが、堂々たる戦いぶりでした。
前年の英国際Sでエレクトロキューショニストと
クビ差の勝負を演じたゼンノロブロイと併せて、
日本馬が世界に通用することを証明してくれました。
同時に日本が誇るサンデーサイレンスの血が
底力が要求されるヨーロッパの重い芝でも
十分に戦えることを教えてくれました。
きょうも来てくださってありがとうございます。
ことしは残念ながら日本馬の参戦はありませんが、
いつかハーツクライの走りを超えるような
日の丸サラブレッドが現われてほしいものです。