
2010年07月12日
こんにちは。
きょうから2日間セレクトセールが開催されます。
初日は1歳馬、2日目は当歳馬、
それぞれ200頭以上が出場する予定になっています。
社台系を中心に1989年に創設されたセレクトセール、
歴代上場馬にはディープインパクト (7000万円) を筆頭に、
先日の宝塚記念でアッと言わせた
ナカヤマフェスタ (1000万円) などの顔も並んでいます。
長い間、当歳セールが大きな柱でしたが、
昨年あたりからちょっと流れが変わってきています。
お金があれば、
現役の競走馬を買うのがいちばん確率が高いでしょう。
たとえば、デビュー戦をぶっちぎって勝った馬とかね(笑)。
ですから、2歳のトレーニングセール、
イヤリング (1歳) セール、
さらには当歳・・・と、若くなればなるほど、
いい馬を掴める確率はどんどん下がります。
世界的なホーストレーダーとして著名な
ジョン・マコーマックさんの言葉です(詳しくはこちら)。
日本でも、成長手前の当歳馬はリスクが大きく、
ある程度成長した1歳セールに重点が移りつつあります。
欧米では1歳馬がセールの中心で、
それも9月以降に開催されています。
アメリカのキーンランドは7月開催廃止で9月に一本化。
ヨーロッパのタタソールズは10月開催ですね。
これが世界の潮流らしいです。
1歳馬のこの時期の3ヵ月は成長盛りですから、
馬選びのリスク軽減に大きな意味を持っています。
昨年、この欄でもそうした問題に触れてきました。
たった1年で流れが変わってきたことに驚いています。
日本の競馬界も捨てたもんじゃないと思いました。
生産者、主催者の方々の真摯な努力に敬意を表します。
来年は欧米並に秋に開催されるといいですね。
9月、10月は秋競馬が盛り上がる時期です。
みなさんお忙しいのはわかりますが、
事情は欧米のホースマンも同じでしょう。
きょうも来てくださってありがとうございます。
今週も競馬のホットな話題をお届けしていきます。
どうぞよろしくお願いします。
