2010年01月18日
こんにちは。
きのうは藤澤和雄調教師と安藤勝己騎手、
それぞれの1000勝にまつわるお話しをしました。
ところで『競馬の殿堂』をご存じですか。
過去の名馬や名調教師、名騎手などの功績を讃えて
顕彰する制度ですが、この条件がなかなか厳しい。
騎手は、通算勝利度数がおおむね1000勝を越し、
リーディングジョッキーなど特に顕著な成績を残した者
と規定されています。厳しい条件です。
いままで野平祐二さん、福永洋一さん、保田隆義さんの
3人が殿堂入りしています。
ところが調教師の場合、条件はもっと苛酷です。
中央競馬における通算勝利度数が1000勝以上であり、
八大競走のうちダービーを含む5種類以上の競走で
延べ10勝以上している者、とされています。
この条件をクリアした調教師は7人しかいません。
通算1669勝で八大競走29勝の尾形藤吉師を筆頭に、
勝利数順に松山吉三郎師、藤本冨良師、武田文吾師、
稲葉幸夫師、二本柳俊夫師、久保田金造師と
そうそうたる名伯楽の名前がつづきます。
馬房制限のなかった時代の勝利も含まれますから、
一概に現在と比較はできませんが、
まあ、とにかく凄い先生方ばかりです。
でも、冷静に考えると通算1000勝以上はともかく、
八大競走でダービーを含む5種類以上のレースで
延べ10勝以上なんてとんでもない離れ業が
今後可能なのか考えさせられてしまいます。
早い話がシンボリルドルフとディープインパクトを
あわせて輩出しなさいということですからね。
きょうも来てくださってありがとうございます。
武豊騎手と西川哲 東京サラブレッドクラブ社長の
新春特別対談を更新しました。
どうぞご愛読ください。