2010年01月09日
こんにちは。
今週は各種リーディングの話題をお届けしています。
トレーナー部門は藤澤和雄調教師が王座につきました。
10年連続を含めて今回で13度目のチャンピオンです。
“大尾形”の尊称で敬愛された故・尾形藤吉師が
リーディング通算12回ですから
藤澤師の記録がどれほど大変なものか分かります。
尾形師の場合、馬房制限のない時代も含んでおり、
それを考えるといっそう大変さを身にしみて感じます。
また昨年、藤澤師はJRA通算1000勝を達成しています。
22年での達成は最短記録ということです。
JRA記録は“大尾形”師の1670勝ですが、
藤澤師は定年までまだ10年以上もあります。
とんでもない大記録ですが、
その高みを、ぜひめざしてほしいと思います。
藤澤師はクラシックに縁がないとよく言われます
調べてみると、たしかにクラシックは
04年のダンスインザムードの桜花賞だけです。
競馬界の七不思議のひとつでしょう。
中でもダービーは開業以来、2001年までの15年間で
出走したのは89年のロンドンボーイ1頭きりです。
ご存じのように01年までは外国産馬に出走権がなく、
主力にマル外が多かったという事情もあるのでしょうが、
それにしても意外なほどの少なさです。
ロンドンボーイのオーナーは高野稔さん。
厩舎に初勝利をプレゼンしたガルダンの馬主さんです。
ダービーを取りにいくというよりは、
高野さんの恩義に報いるための出走だったのでしょうか。
「藤澤師は海外かぶれで日本ダービーを軽視している」
などと妙な風評がささやかれたりしますが、
10年連続リーディングトレーナーの藤澤師が、
ダービーにこれほど愛馬を送り込まないのは、
軽視ではなくて、むしろ尊敬ゆえではないでしょうか。
ダービーというレースの品格と伝統を尊敬しているから、
その品格と伝統にふさわしい馬でなければ出走させない、
そういうことだろうと想像しています。
いつか素晴らしい馬で
クラシック制覇する日が必ず来るでしょう。
気長に期待して待ちたいと思います。
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