2010年01月05日
こんにちは。
きょうは中山と京都でそれぞれ金杯が行われます。
年の初めを当たりで祝いたいものです。
JRAでは札幌、函館、福島、新潟、中山、東京、
中京、京都、阪神、小倉の10競馬場でレースが実施されます。
ところで、すべての競馬場で共通して施行されている
距離は何種類あるかご存じですか。
近代競馬の根幹は1600メートルのマイル戦と
2400メートルのチャンピオン・ディスタンスにあるとすれば、
それらは欠かすことができないだろうと考えがちですが、
この根幹距離でレースを行えるのは、
東京、京都、阪神、とローカル開催の新潟だけです。
あとの半分の競馬場では1600メートル戦を1700メートルで、
2400メートルは2500メートルないし2600メートルで代替しています。
1777メートルとどんなカテゴリーに属するかよく分からない
ドバイ・デューティーフリーのようなレースもありますから、
それはそれでいいのでしょうが、分かりやすくないですね。
根幹レースは様々な競馬場で同一条件のレースがあり、
それぞれのチャンピオン同士が対決するという図式が
いちばん分かりやすいように思います。
凱旋門賞の場合、牝馬限定のG1ヴェルメイユ賞、
3歳限定のG2ニエル賞、古馬のG2フォア賞と
いずれも本番と同じ2400メートルの
プレップレースが同日に開催されます。
ファンには各レースの力関係比較とか楽しみが増えます。
さて、前置きが長くなりましたがJRA全場に共通の距離は
1800メートルと2000メートル、この2種類だけです。
しかし2000メートルで行われるG1レースは3歳の皐月賞と秋華賞、
3歳以上の天皇賞・秋を数えるのみです。
1800メートルにいたってはG1レースが存在せず、
G2の中山記念、毎日王冠が最高グレードです。
最近ではカンパニーなんかは
中山記念を連覇し毎日王冠でウオッカを撃破するなど
本当は1800メートルに適性があると思っていました。
幸いにも最後の最後になって力をつけ、
天皇賞・秋とマイルチャンピオンシップをもぎ取ったのですが、
危うく “悲劇の名馬” になってしまうところでした。
まあ、簡単にはいかない問題なんでしょうが、
分かりやすいということが “公正” の原点だと思います。
競馬をもっと面白くするために、
もっとたくさんの方々に楽しんでもらうために、
J-horsemanもいろいろと考えていきたいと思います。
どうぞよろしくお願いします。