2009年12月29日
こんにちは。
年末ということで、ことしJ-horsemanサイト上を飾った
いろんな方々の言葉を振り返っています。
J-horsemanのスタートにあたっては、
カリスマ競馬評論家の清水成駿さん、
海外志向の強いオーナーとして知られる山本英俊さん、お二方のご協力で
『酔いどれ対談』が新米サイトを飾っていただきました。
幸いにもご好評をいただいたようで、
お二方には感謝の言葉もありません。
さて、清水さんに予想の極意みたいなことをお聞きしたら、
こんな言葉が返ってきました。
私はいつも
“走らせる側の論理” で考えろといっているんです。
馬が走るんじゃなくて人が走るんだと。
清水お前バカいってんじゃないと
JRAからは散々に叱られるんですが。
もう少し分かりやすくいうと、人というのは見識ですね。
馬主の見識、調教師の見識、厩務員や騎手の見識、
レースを左右するのはそれぞれの見識だと思う。
その清水さんの “見識読み馬券” の威力が発揮されたのが
秋シーズンのウオッカの動向だったと思います。
清水さんは毎日王冠でも天皇賞・秋でも
はウオッカではなく、カンパニーでした。
誰よりもウオッカの強さを熟知し、彼女を愛する清水さん、
なぜ本命をカンパニーに打ったのでしょうか。
それは角居勝彦調教師という
当代一流のホースマンの “見識読み” にあったようです。
ハイレベルな戦いになる秋3走すべてを
ベストな状態で走りきるのは牝馬でなくても難しい、
なら角居調教師はどこに照準を絞ってくるのか。
彼の志の高さや見識のありようを考えてみれば
おのずと答えは国際G1のジャパンCしかない、
というのが清水さんの推理だったようです。
結果は皆さんご承知のように、
老雄カンパニーが毎日王冠と天皇賞を連覇、
女傑ウオッカは宿願のジャパンCをもぎ取ります。
カンパニーの頑張り、ウオッカの勝負強さ、
そして清水さんの慧眼には恐れ入りました。
来年もいい予想をお願いします。
きょうも来てくださってありがとうございます。
年内はあと2日、よろしくおつきあいください。