2009年12月17日
こんにちは。
きょうも朝日杯フューチュリティSの話題をお届けします。
きのうは朝日杯に強豪外国産馬の減ったのは、
30年間の“鎖国”体制が解け、
レース選択の幅が広がったのが原因のひとつだというお話をしました。
きょうはふたつ目の理由についてお話させてください。
“鎖国”が段階的に解消されはじめた90年代後半から
クラシックの開放がはじまった2000年代前半は、
間の悪いことにサンデーサイレンスの全盛期と重なります。
ブライアンズタイムやトニービンなども大活躍しました。
大きなリスクを冒して海外に出かけなくても
社台ファームやノーザンファームで
夢をかなえてくれる馬に出会えるようになっていたのです。
クラシック開放元年にクロフネで“鎖国終焉”を宣言した
金子真人オーナーもその後はディープインパクトやカネヒキリなどの
SS系産駒で大レースを勝ちまくるようになります。
でも一方には『酔いどれ対談』でご協力いただいた
山本英俊オーナーのように世界に通用する血を求めて
良血外国産馬にこだわる方もいらっしゃいます。
山本オーナーは過去にミスプロ系ラーイ産駒のスピード馬
フライングアップルを朝日杯に出走(4着)させていますが、
そもそも所有馬は、ことしでいえばミッションモード(父ガリレオ)、
リリエンタール(父モンジュー)など重厚な欧州血統が多く、
巧い立ち回りが要求される朝日杯向きとはとても思えません。
外国産馬選びも仕上がり早のスピード血統中心の時代から、
2400メートルを中心とする欧米の大レースを視野に入れた
インターナショナルな馬選びへと変化しているのでしょうね。
クロフネのように迎え撃つ立場から、
海外へと出撃する時代になったんだと思います。
きょうも来てくださってありがとうございます。
あすは2歳チャンピオンはなぜクラシックに勝てないか?
朝日杯不振(?)の3つ目の理由を考えてみたいと思います。
どうぞよろしくお願いします。