2009年12月16日
こんにちは。
今週は朝日杯フューチュリティSの話題をお届けしています。
このレースを語る上で欠かせないのは外国産馬の存在です。
古くは1952年の牝馬サンゲツにはじまって、
マルゼンスキー、グラスワンダー、エイシンプレストンなど
錚々たるチャンピオンホースを輩出しています。
ところが、ここ最近はファンをワクワクさせるような
外国産の強豪の姿を見かけることが少なくなりました。
理由は大きく3つあるように思います。
ひとつは外国産馬の出走制限の緩和です。
ご存じのように彼らはマル混、混合競走にしか出られません。
1971年に内国産奨励を目的にマル混レースは大幅に削減、
出走可能なG1レースは2歳なら朝日杯、
古馬だと有馬記念くらいしかありませんでした。
だから彼らは朝日杯に真剣勝負で立ち向かい、
マルゼンスキーのように大差勝ちを収めたものです。
古馬になってグラスワンダーのように有馬と宝塚に狙いを定めて
グランプリ専門ランナーみたいな活躍を見せた馬もいました。
要するに出られる大レースが朝日杯だけだったから、
多くの外国産馬がここを狙って出走し、
かつ目一の仕上げで臨んできたから強かったという話です。
96年に新設されたNHKマイルCや秋華賞が外国産に開放され
徐々にマル混重賞の数が増えていきますが、
ダービーなどクラシックが開放されはじめたのは2001年から。
実に30年間も“鎖国”していたことになります。
その2001年のダービーに出走した馬がクロフネ。
金子真人オーナーの思いが伝わってくるネーミングですね。
昨今の朝日杯に強豪外国産馬が少なくなったのも、
昔と違って出られるレースが増えたから、
あえてここを狙う理由が減ったということなのでしょう。
さて、ふたつ目の理由ですが、このつづきはあすお届けします。
きょうも来てくださってありがとうございます。
合田直弘さんの『海の向こうの競馬、そしてホースマン6』、
日本馬は残念ながら結果が出ませんでしたが、
先日行われた香港国際レースの総評をお送りします。
馬名に関するちょっといい話『馬名ミュージアム』を更新しました。
お暇な折にのぞいてください。